5.2. 物理ボリュームの管理
このセクションでは、物理ボリューム管理の様々な側面を実行するコマンドを説明しています。
5.2.1. 物理ボリュームの作成 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
以下のサブセクションは、物理ボリューム作成に使用するコマンドを説明しています。
5.2.1.1. パーティションタイプの設定 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
物理ボリューム用にディスクデバイス全体を使用している場合、そのディスクにパーティションテーブルがあってはなりません。DOS のディスクパーティションの場合は、
fdisk または cfdisk もしくはそれらに相当するコマンドを使用して、パーティション ID が 0x8e にセットされている必要があります。ディスクデバイス全体のみの場合は、パーティションテーブルを消去する必要があり、これによって、そのディスク上の全データが実質的に破棄されます。以下のコマンドを使用して、最初のセクターをゼロで初期化すると既存のパーティションテーブルを削除することができます:
dd if=/dev/zero of=PhysicalVolume bs=512 count=1
# dd if=/dev/zero of=PhysicalVolume bs=512 count=1
5.2.1.2. 物理ボリュームの初期化 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
pvcreate コマンドを使用して、物理ボリュームとして使用するブロックデバイスを初期化します。初期化は、ファイルシステムのフォーマッティングと同様です。
以下のコマンドは、
/dev/sdd、/dev/sde、および /dev/sdf を LVM 物理ボリュームとして初期化します。これは LVM 論理ボリュームの一部として後ほど使用するためです。
pvcreate /dev/sdd /dev/sde /dev/sdf
# pvcreate /dev/sdd /dev/sde /dev/sdf
ディスク全体でなく、パーティションを初期化するには、そのパーティション上で
pvcreate コマンドを実行します。以下の例では、パーティション /dev/hdb1 を LVM 論理ボリュームの一部として後で使用するために、LVM 物理ボリュームとして初期化します。
pvcreate /dev/hdb1
# pvcreate /dev/hdb1
5.2.1.3. ブロックデバイスのスキャン リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
以下の例に示してあるように、
lvmdiskscan コマンドを使用して 物理ボリュームとして使用可能なブロックデバイスをスキャンできます。