22.2. グローバルリソース操作のデフォルトの設定
Red Hat Enterprise Linux 8.3 以降では、pcs resource op defaults update コマンドを使用して、全リソースのリソース操作のデフォルト値を変更できます。
たとえば、次のコマンドは、すべての監視操作に対して、timeout 値のグローバルデフォルトを 240 秒に設定します。
pcs resource op defaults update timeout=240s
# pcs resource op defaults update timeout=240s
以前のリリースのすべてのリソース操作のデフォルトを設定する元の pcs resource defaults name=value コマンドは、複数のデフォルトが設定されない限りサポートされます。ただし、pcs resource op defaults update が、コマンドの推奨されるバージョンになりました。
22.2.1. リソース固有の操作の値の上書き リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
クラスターリソース定義でオプションが指定されていない場合に限り、クラスターリソースがグローバルデフォルトを使用することに注意してください。デフォルトでは、リソースエージェントがすべての操作の timeout オプションを定義します。グローバル操作のタイムアウト値を有効にするには、timeout オプションを明示的に指定せずにクラスターリソースを作成するか、次のコマンドのように、クラスターリソースを更新して timeout オプションを削除する必要があります。
pcs resource update VirtualIP op monitor interval=10s
# pcs resource update VirtualIP op monitor interval=10s
たとえば、すべての監視操作に、グローバルデフォルトの timeout 値 240 秒を設定し、クラスターリソース VirtualIP を更新して、monitor 操作のタイムアウト値を削除すると、リソース VirtualIP には、start、stop、および monitor の操作のタイムアウト値が、それぞれ 20 秒、40 秒、240 秒に設定されます。タイムアウト操作のグローバルなデフォルト値は、ここでは monitor にのみ適用されます。ここでは、前のコマンドにより、デフォルトの timeout オプションが削除されています。
22.2.2. リソースセットのリソース操作のデフォルト値の変更 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
Red Hat Enterprise Linux 8.3 では、pcs resource op defaults set create コマンドを使用して、複数のリソース操作のデフォルトセットを作成できます。これにより、resource 式および操作式を含むルールを指定できます。RHEL 8.3 でこのコマンドで指定したルールでは、and、or および括弧を含め、resource 式および操作式のみを使用できます。RHEL 8.4 以降では、Pacemaker でサポートされているその他のルール表現もすべて使用できます。
このコマンドを使用すると、特定タイプのすべてのリソースに、デフォルトのリソース操作値を設定できます。たとえば、バンドルが使用されている場合に Pacemaker が作成した暗黙的な podman リソースを設定できるようになりました。
以下のコマンドは、すべての podman リソースの全操作に、デフォルトのタイムアウト値 90s を設定します。この例では、::podman は、クラスやプロバイダーは任意でタイプが podman を指定します。
リソース操作のデフォルトセット名を指定する id オプションは必須ではありません。このオプションを設定すると、pcs が自動的に ID を生成します。この値を設定すると、より分かりやすい名前に設定できます。
pcs resource op defaults set create id=podman-timeout meta timeout=90s rule resource ::podman
# pcs resource op defaults set create id=podman-timeout meta timeout=90s rule resource ::podman
以下のコマンドは、すべてのリソースの stop 操作に、デフォルトのタイムアウト値 120s を設定します。
pcs resource op defaults set create id=stop-timeout meta timeout=120s rule op stop
# pcs resource op defaults set create id=stop-timeout meta timeout=120s rule op stop
特定タイプの全リソースの、特定の操作にデフォルトのタイムアウト値を設定できます。以下の例は、すべての podman リソースの stop 操作に、デフォルトのタイムアウト値 120 を設定します。
pcs resource op defaults set create id=podman-stop-timeout meta timeout=120s rule resource ::podman and op stop
# pcs resource op defaults set create id=podman-stop-timeout meta timeout=120s rule resource ::podman and op stop
22.2.3. 現在設定されているリソース操作のデフォルト値の表示 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
pcs resource op defaults コマンドは、指定したルールなど、現在設定されているリソース操作のデフォルト値のリストを表示します。
以下のコマンドは、全 podman リソースの全操作に、デフォルトのタイムアウト値 90s が設定されており、リソース操作のデフォルトセットの ID が podman-timeout として設定されているクラスターのデフォルトの操作値を表示します。
pcs resource op defaults
Meta Attrs: podman-timeout
timeout=90s
Rule: boolean-op=and score=INFINITY
Expression: resource ::podman
# pcs resource op defaults
Meta Attrs: podman-timeout
timeout=90s
Rule: boolean-op=and score=INFINITY
Expression: resource ::podman
以下のコマンドは、全 podman リソースの stop 操作に、デフォルトのタイムアウト値 120s が設定されており、リソース操作のデフォルトセットの ID が podman-stop-timeout として設定されているクラスターのデフォルトの操作値を表示します。