6.4. クラスターの NFS サーバーへリソースおよびリソースグループを設定
以下の手順で、クラスター内の NFS サーバーのクラスターリソースを設定します。
クラスターにフェンシングデバイスを設定していないと、リソースはデフォルトでは起動しないことに注意してください。
設定したリソースが実行していない場合は、pcs resource debug-start resource コマンドを実行して、リソースの設定をテストします。このコマンドは、クラスターの制御や認識の範囲外でサービスを起動します。設定したリソースが再稼働したら、pcs resource cleanup resource を実行して、クラスターが更新を認識するようにします。
手順
以下の手順では、システムリソースを設定します。これらのリソースがすべて同じノードで実行するように、これらのリソースはリソースグループ nfsgroup に含まれます。リソースは、グループに追加された順序で起動し、その逆の順序で停止します。この手順は、クラスター内のいずれかのノードで実行してください。
LVM が有効なリソース
my_lvmを作成します。リソースグループmy_lvmは存在しないため、このコマンドによりリソースグループが作成されます。警告データ破損のリスクとなるため、アクティブ/パッシブの HA 設定で、同じ LVM ボリュームグループを使用する
LVM が有効なリソースを複数設定しないでください。また、LVM が有効なリソースは、アクティブ/パッシブの HA 設定のクローンリソースとして設定しないでください。[root@z1 ~]# pcs resource create my_lvm ocf:heartbeat:LVM-activate vgname=my_vg vg_access_mode=system_id --group nfsgroupクラスターのステータスを確認し、リソースが実行していることを確認します。
root@z1 ~]# pcs status Cluster name: my_cluster Last updated: Thu Jan 8 11:13:17 2015 Last change: Thu Jan 8 11:13:08 2015 Stack: corosync Current DC: z2.example.com (2) - partition with quorum Version: 1.1.12-a14efad 2 Nodes configured 3 Resources configured Online: [ z1.example.com z2.example.com ] Full list of resources: myapc (stonith:fence_apc_snmp): Started z1.example.com Resource Group: nfsgroup my_lvm (ocf::heartbeat:LVM-activate): Started z1.example.com PCSD Status: z1.example.com: Online z2.example.com: Online Daemon Status: corosync: active/enabled pacemaker: active/enabled pcsd: active/enabledクラスターに
Filesystemリソースを設定します。次のコマンドは、
nfsshareという名前の XFSFilesystemリソースをnfsgroupリソースグループの一部として設定します。このファイルシステムは、XFS ファイルシステムを使用した LVM ボリュームの設定 で作成した LVM ボリュームグループと XFS ファイルシステムを使用し、NFS 共有の設定 で作成した/nfsshareディレクトリーにマウントされます。[root@z1 ~]# pcs resource create nfsshare Filesystem device=/dev/my_vg/my_lv directory=/nfsshare fstype=xfs --group nfsgroupoptions=optionsパラメーターを使用すると、Filesystemリソースのリソース設定にマウントオプションを指定できます。すべての設定オプションを確認する場合は、pcs resource describe Filesystemコマンドを実行します。my_lvmリソースおよびnfsshareリソースが実行していることを確認します。[root@z1 ~]# pcs status ... Full list of resources: myapc (stonith:fence_apc_snmp): Started z1.example.com Resource Group: nfsgroup my_lvm (ocf::heartbeat:LVM-activate): Started z1.example.com nfsshare (ocf::heartbeat:Filesystem): Started z1.example.com ...nfsgroupリソースグループに、nfs-daemonという名前のnfsserverリソースを作成します。注記nfsserverリソースを使用して、nfs_shared_infodirパラメーターを指定できます。これは、NFS サーバーが、NFS 関連のステートフル情報を保管するのに使用するディレクトリーです。この属性は、このエクスポートのコレクションで作成した
Filesystemリソースのいずれかのサブディレクトリーに設定することが推奨されます。これにより、NFS サーバーは、このリソースグループを再配置する必要がある場合に別のノードで使用できるデバイスに、ステートフル情報を保存します。この例では、以下のように設定されています。-
/nfsshareは、Filesystemリソースにより管理される shared-storage ディレクトリーです。 -
/nfsshare/exports/export1および/nfsshare/exports/export2は、エクスポートディレクトリーです。 -
/nfsshare/nfsinfoは、nfsserverリソースの共有情報ディレクトリーです。
[root@z1 ~]# pcs resource create nfs-daemon nfsserver nfs_shared_infodir=/nfsshare/nfsinfo nfs_no_notify=true --group nfsgroup [root@z1 ~]# pcs status ...-
exportfsリソースを追加して、/nfsshare/exportsディレクトリーをエクスポートします。このリソースは、nfsgroupリソースグループに含まれます。これにより、NFSv4 クライアントの仮想ディレクトリーが構築されます。このエクスポートには、NFSv3 クライアントもアクセスできます。注記fsid=0オプションは、NFSv4 クライアントに仮想ディレクトリーを作成する場合にのみ必要です。詳細は、Red Hat ナレッジベースソリューション How do I configure the fsid option in an NFS server’s /etc/exports file? を参照してください。[root@z1 ~]# pcs resource create nfs-root exportfs clientspec=192.168.122.0/255.255.255.0 options=rw,sync,no_root_squash directory=/nfsshare/exports fsid=0 --group nfsgroup [root@z1 ~]# pcs resource create nfs-export1 exportfs clientspec=192.168.122.0/255.255.255.0 options=rw,sync,no_root_squash directory=/nfsshare/exports/export1 fsid=1 --group nfsgroup [root@z1 ~]# pcs resource create nfs-export2 exportfs clientspec=192.168.122.0/255.255.255.0 options=rw,sync,no_root_squash directory=/nfsshare/exports/export2 fsid=2 --group nfsgroupNFS 共有にアクセスするために、NFS クライアントが使用する Floating IP アドレスリソースを追加します。このリソースは、リソースグループ
nfsgroupに含まれます。このデプロイメント例では、192.168.122.200 を Floating IP アドレスとして使用します。[root@z1 ~]# pcs resource create nfs_ip IPaddr2 ip=192.168.122.200 cidr_netmask=24 --group nfsgroupNFS デプロイメント全体が初期化されたら、NFSv3 の再起動通知を送信する
nfsnotifyリソースを追加します。このリソースは、リソースグループnfsgroupに含まれます。注記NFS の通知が適切に処理されるようにするには、Floating IP アドレスにホスト名が関連付けられており、それが NFS サーバーと NFS クライアントで同じである必要があります。
[root@z1 ~]# pcs resource create nfs-notify nfsnotify source_host=192.168.122.200 --group nfsgroupリソースとリソースの制約を作成したら、クラスターのステータスを確認できます。すべてのリソースが同じノードで実行していることに注意してください。
[root@z1 ~]# pcs status ... Full list of resources: myapc (stonith:fence_apc_snmp): Started z1.example.com Resource Group: nfsgroup my_lvm (ocf::heartbeat:LVM-activate): Started z1.example.com nfsshare (ocf::heartbeat:Filesystem): Started z1.example.com nfs-daemon (ocf::heartbeat:nfsserver): Started z1.example.com nfs-root (ocf::heartbeat:exportfs): Started z1.example.com nfs-export1 (ocf::heartbeat:exportfs): Started z1.example.com nfs-export2 (ocf::heartbeat:exportfs): Started z1.example.com nfs_ip (ocf::heartbeat:IPaddr2): Started z1.example.com nfs-notify (ocf::heartbeat:nfsnotify): Started z1.example.com ...