9.5. 高可用性の pcsd Web UI の設定


pcsd Web UI を使用すると、クラスターのノードのいずれかに接続して、クラスター管理ページを表示できます。接続先のノードがダウンするか、使用できなくなった場合は、クラスターの別のノードを指定する URL でブラウザーを開くと、クラスターに再接続できます。ただし、高可用性に pcsd Web UI 自体を設定することもできます。この場合は、新しい URL を入力しなくても、引き続きクラスターを管理できます。

手順

高可用性に pcsd Web UI を設定するには、以下の手順を実行します。

  1. /etc/sysconfig/pcsd 設定ファイルで PCSD_SSL_CERT_SYNC_ENABLEDtrue に設定して、pcsd 証明書がクラスターのノード間で同期されるようにします。証明書の同期を有効にすると、pcsd がクラスター設定およびノードの追加コマンドの証明書を同期します。RHEL 8 以降では、PCSD_SSL_CERT_SYNC_ENABLED は、デフォルトで false に設定されています。
  2. pcsd Web UI への接続に使用する Floating IP アドレスである IPaddr2 クラスターリソースを作成します。物理ノードに関連付けられている IP アドレスは使用できません。IPaddr2 リソースの NIC デバイスを指定していない場合は、そのノードに静的に割り当てられている IP アドレスの 1 つと同じネットワークに Floating IP が存在していないと、Floating IP アドレスを割り当てる NIC デバイスが適切に検出されません。
  3. pcsd を使用するためにカスタムの SSL 証明書を作成し、pcsd Web UI への接続に使用するノードのアドレスに対して有効であることを確認します。

    1. カスタムの SSL 証明書を作成するには、ワイルドカード証明書を使用するか、SAN (Subject Alternative Name) 証明書の延長を使用できます。Red Hat Certificate System の詳細は、Red Hat Certificate System 管理ガイド を参照してください。
    2. pcs pcsd certkey コマンドを使用して pcsd のカスタム証明書をインストールします。
    3. pcs pcsd sync-certificates コマンドを使用して、pcsd 証明書を、クラスター内のすべてのノードに同期させます。
  4. クラスターリソースとして設定した Floating IP アドレスを使用して、pcsd Web UI に接続します。
注記

高可用性に pcsd Web UI を設定している場合でも、ユーザーが接続しているノードがダウンすると、再びログインするように求められます。

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