57.4. overcloud ceph deploy

<deployed_baremetal.yaml>

"openstack overcloud node provision" から出力される環境ファイルへのパス。この引数は、--ceph-spec が使用されている場合にのみ除外できます。

-h、--help

help メッセージを表示して終了します

-o <deployed_ceph.yaml>, --output <deployed_ceph.yaml>

オーバークラウドデプロイメントに渡す Ceph デプロイメントを記述する出力環境ファイルへのパス。

-y, --yes

既存の <deployed_ceph.yaml> 出力ファイルを上書きする前に yes/no プロンプトをスキップします (yes を想定)。

--skip-user-create

cephadm ssh ユーザーを作成しないでください。このユーザーはデプロイする必要がありますが、openstack overcloud ceph user enable を介して別の手順で作成できます。

--skip-hosts-config

デプロイされたサーバー上の /etc/hosts を更新しないでください。これは、デフォルトでは、オーバークラウドノードが相互に、またアンダークラウドに名前でアクセスできるように設定されています。

--skip-container-registry-config

デプロイされたサーバーで /etc/containers/registries.conf を更新しないでください。これは、オーバークラウドノードがアンダークラウドレジストリーからコンテナーをプルできるように、デフォルトで設定されています。

--skip-ntp

ntp chronyd サービスはインストール/有効化しないでください。デフォルトで、時刻同期サービスの chronyd がインストールされていて、tripleo によって後で有効化されます。

--cephadm-ssh-user CEPHADM_SSH_USER

cephadm が使用する ssh ユーザーの名前。警告: このオプションを使用する場合は、openstack overcloud ceph 呼び出しごとに一貫して使用する必要があります。デフォルトは ceph- admin です (default=Env: CEPHADM_SSH_USER)

--stack STACK

Heat スタックの名前または ID (デフォルト=env: OVERCLOUD_STACK_NAME)

--working-dir WORKING_DIR

すべての入力、出力、および生成されたファイルが保存されるデプロイメントの作業ディレクトリー。デフォルトは "$HOME/overcloud-deploy/<stack>" です。

--roles-data ROLES_DATA

代替の roles_data.yaml へのパス。これは、<deployed_baremetal.yaml> 内のノードのロールに基づいて、どの Ceph mon、mgr、または osd サービスをどのノードが取得するかを決定するために使用されます。

--network-data NETWORK_DATA

代替 network_data.yaml へのパス。Ceph public_network および cluster_network を定義するために使用されます。このファイルは、storage および storage_mgmt の name_lower 値でネットワークを検索します。見つからない場合は、name_lower の代わりに service_net_map_replace で検索が繰り返されます。--public-network-name オプションまたは --cluster-network-name オプションを使用して、ネットワーク用に検索した名前を storage または storage_mgmt からカスタマイズされた名前にオーバーライドします。network_data にストレージネットワークがない場合には、どちらもデフォルトで ctlplane に設定されます。見つかったネットワークのサブネットの数が >1 の場合、それらはすべて統合されます (ルーティングされたトラフィックの場合)。ネットワークの ipv6 が true の場合、ip_subnet の代わりに ipv6_subnet が取得され、Ceph グローバルの ms_bind_ipv4 は false に設定され、ms_bind_ipv6 は true に設定されます。必要に応じて、--config を使用してこれらのデフォルトをオーバーライドします。

--public-network-name PUBLIC_NETWORK_NAME

Ceph public_network に使用する必要がある network_data.yaml で定義されるネットワークの名前。デフォルトは storage です。

--cluster-network-name CLUSTER_NETWORK_NAME

Ceph cluster_network に使用する必要がある network_data.yaml で定義されるネットワークの名前。デフォルトは storage_mgmt です。

--cluster CLUSTER

ceph クラスターの名前。foo に設定されている場合、ファイル /etc/ceph/<FSID>/foo.conf および /etc/ceph/<FSID>/foo.client.admin.keyring が作成されます。それ以外の場合、これらのファイルは ceph という名前を使用します。これを変更すると、コマンドライン呼び出しも変更されることを意味します。たとえば、export CEPH_ARGS=-- cluster foo が使用されない限り、ceph health は ceph --cluster foo health になります。

--mon-ip MON_IP

最初の ceph monitor の IP アドレス。設定されていない場合は、Ceph spec からの mon ラベルが割り当てられたサーバーの Ceph public_network からの IP が使用されます。IP はサーバー上ですでにアクティブになっている必要があります。

--config CONFIG

cephadm bootstrap --config を介して新しいクラスターによって同化される設定を含む既存の ceph.conf へのパス

--cephadm-extra-args CEPHADM_EXTRA_ARGS

cephadm を渡す追加パラメーターの文字列。たとえば、--cephadm-extra-args --log-to-file --skip-prepare- host の場合、cephadm ブースターはそれらのオプションを使用します。警告: 可能なオプションがすべて正常にデプロイメントされるわけではないため、--force が必要です。

--force

結果に関係なくコマンドを実行します。

--ansible-extra-vars ANSIBLE_EXTRA_VARS

tripleo-ansible の任意の変数をオーバーライドできる既存の Ansible vars ファイルへのパス。-- ansible-extra-vars vars.yaml が渡される場合、ansible-playbook -e @vars.yaml …​ を使用して tripleo-ansible Ceph ロールを呼び出します。警告: オプションがすべて正常にデプロイメントされるわけではないため、--force が必要です。

--ceph-client-username CEPH_CLIENT_USERNAME

cephx ユーザーの名前。たとえば、openstack が使用されている場合、ceph auth get client.openstack は、デプロイされた Ceph クラスターでキーおよび機能を持つ作業ユーザーを返します。tripleo_cephadm_pools が --ansible-extra-vars を介して設定されていない限り、無視されます。このパラメーターが設定されておらず、tripleo_cephadm_keys が --ansible- extra-vars を介して設定されている場合、openstack が使用されます。--output で CephClientUserName を設定するために使用されます。

--ceph-client-key CEPH_CLIENT_KEY

cephx キーの値 (例: AQC+vYNXgDAgAhAAc8UoYt+OTz5uhV7ItLdwUw==)。tripleo_cephadm_pools が --ansible- extra-vars を介して設定されていない限り、無視されます。このパラメーターが設定されておらず、--ansible-extra-vars を介して tripleo_cephadm_keys が設定されている場合は、ランダムなキーが生成されます。--output で CephClientKey を設定するために使用されます。

--skip-cephx-keys

tripleo_cephadm_pools が --ansible-extra-vars を介して設定されている場合でも、cephx キーは作成しないでください。このオプションが使用されると、--ceph-client-key および --ceph-client-username のデフォルトでさえも無視されますが、--ansible-extra-vars で定義されたプールは引き続き作成されます。

--single-host-defaults

単一ホストの Ceph クラスターに合わせて設定のデフォルトを調整します。

--ntp-server NTP_SERVER

chronyd サービスの設定中に使用される NTP サーバー (例: --ntp-server 0.pool.ntp.org, 1.pool.ntp.org,2. pool.ntp.org)

--ntp-heat-env-file NTP_HEAT_ENV_FILE

chronyd サービスの設定時に使用する NTP サーバーを使用した既存の heat 環境ファイルへのパス。NTP サーバーは、NtpServer キーから抽出されます。

--ceph-spec CEPH_SPEC

既存の ceph spec ファイルへのパス。指定されていない場合には、--roles- data および <deployed_baremetal.yaml> に基づいて、spec が自動的に生成されます。--ceph-spec が使用されている場合のみ、<deployed_baremetal.yaml> パラメーターはオプションになります。

--osd-spec OSD_SPEC

既存の osd 仕様ファイルへのパス。--ceph-spec と相互に排他的です。Ceph spec ファイルが自動生成される場合、Ceph spec ファイルの OSD spec のデフォルトは、すべての service_type osd の {data_devices: {all: true}} になります。--osd-spec を使用して、Ceph spec ファイル内の data_devices 値をオーバーライドします。

--crush-hierarchy CRUSH_HIERARCHY

既存のクラッシュ階層 spec ファイルへのパス。

--standalone

単一ホストの Ansible インベントリーを使用します。これは開発環境またはテスト環境でのみ使用されます。

--container-image-prepare CONTAINER_IMAGE_PREPARE

代替の container_image_prepare_defaults.yaml へのパス。ContainerImageRegistryCredentials によるレジストリー認証に加えて、ceph_namespace、ceph_image、および ceph_tag 変数を介して cephadm によってプルされる Ceph コンテナーを制御するために使用されます。

--cephadm-default-container

container_image_prepare_defaults.yaml の代わりに、cephadm で定義されているデフォルトのコンテナーを使用します。これが使用されると、cephadm bootstrap は --image パラメーターを渡されません。

以下のオプションを使用して、—​container-image-prepare で設定した個々の値をオーバーライドできます。以下の変数のサンプルが設定されていた場合、イメージは quay.io/ceph/ceph:latest に連結され、customregistry ログインが使用されます。--container-namespace CONTAINER_NAMESPACE

例: quay.io/ceph

--container-image CONTAINER_IMAGE

例: ceph

--container-tag CONTAINER_TAG

例: latest

--registry-url REGISTRY_URL—​registry-username REGISTRY_USERNAME—​registry-password REGISTRY_PASSWORD

なし