第10章 AMQ Streams の MirrorMaker 2.0 との使用
MirrorMaker 2.0 は、データセンター内またはデータセンター全体の 2 台以上の Kafka クラスター間でデータを複製するために使用されます。
クラスター全体のデータレプリケーションでは、以下が必要な状況がサポートされます。
- システム障害時のデータの復旧
- 分析用のデータの集計
- 特定のクラスターへのデータアクセスの制限
- レイテンシーを改善するための特定場所でのデータのプロビジョニング
MirrorMaker 2.0 には、以前のバージョンの MirrorMaker ではサポートされない機能があります。ただし、MirrorMaker 2.0 をレガシーモードで使用されるように設定 できます。
10.1. MirrorMaker 2.0 のデータレプリケーション
MirrorMaker 2.0 はソースの Kafka クラスターからメッセージを消費して、ターゲットの Kafka クラスターに書き込みます。
MirrorMaker 2.0 は以下を使用します。
- ソースクラスターからデータを消費するソースクラスターの設定
- データをターゲットクラスターに出力するターゲットクラスターの設定
MirrorMaker 2.0 は Kafka Connect フレームワークをベースとし、コネクター によってクラスター間のデータ転送が管理されます。MirrorMaker 2.0 の MirrorSourceConnector
は、ソースクラスターからターゲットクラスターにトピックを複製します。
あるクラスターから別のクラスターにデータを ミラーリング するプロセスは非同期です。推奨されるパターンは、ソース Kafka クラスターとともにローカルでメッセージが作成され、ターゲットの Kafka クラスターの近くでリモートで消費されることです。
MirrorMaker 2.0 は、複数のソースクラスターで使用できます。
図10.1 2 つのクラスターにおけるレプリケーション