29.10. Ansible を使用して、eDNS を使用するように設定された IdM クライアントをインストールする


Ansible を使用して、DNS-over-TLS (DoT) が有効になっている IdM クライアントをインストールできます。以下の例では、enforced DoT ポリシーを適用し、クライアントが eDNS クエリーのみを使用することを要求しています。

前提条件

  • Ansible バージョン 2.15 以降を使用している。
  • ansible-freeipa パッケージがインストールされている。
  • secret.yml Ansible vault に ipaadmin_password が保存されており、secret.yml ファイルを保護するパスワードを格納しているファイルにアクセスできる (この例の場合)。
  • クライアントで DNS over TLS のリゾルバーを設定している。

手順

  1. コントローラーで、eDNS が有効になっている IdM クライアントをインストールするタスクを含む、install-client-edns.yml という名前の Playbook を作成します。

    ---
    - name: Playbook to configure an IdM client with eDNS enabled
      hosts: ipaclients
      become: true
      vars_files:
      - /home/user_name/MyPlaybooks/secret.yml
      vars:
        ipaadmin_password: "{{ ipaadmin_password }}"
        ipaclient_domain=idm.example.com
        ipaclient_dns_over_tls=true
    
      roles:
      - role: freeipa.ansible_freeipa.ipaclient
    Copy to Clipboard Toggle word wrap

    クライアントが通信している IdM サーバーで DNSSEC 検証がオフになっている場合は、Playbook の vars セクションで ipaclient_no_dnssec_validation = true を設定して、クライアントでも DNSSEC 検証を無効にする必要があります。そうしないと、クライアントに対して DNS over TLS が正しく機能しなくなります。

  2. Ansible Playbook の実行:

    $ ansible-playbook --vault-password-file=password_file -v -i ~/MyPlaybooks/inventory ~/MyPlaybooks/install-client-edns.yml
    Copy to Clipboard Toggle word wrap

検証

  1. IdM クライアントで、/etc/unbound/unbound.conf を確認します。

    $ cat /etc/unbound/unbound.conf
    Copy to Clipboard Toggle word wrap
  2. 設定に IdM サーバーの IP アドレスとホスト名が含まれていることを確認します。

トラブルシューティング

  1. IdM クライアントで、DNS クエリーを実行してトラフィックをトリガーします。

    $ dig <domain_name>
    Copy to Clipboard Toggle word wrap
  2. IdM サーバーのログを確認して、クエリーが DoT 経由でルーティングされたことを確認します。
トップに戻る
Red Hat logoGithubredditYoutubeTwitter

詳細情報

試用、購入および販売

コミュニティー

Red Hat ドキュメントについて

Red Hat をお使いのお客様が、信頼できるコンテンツが含まれている製品やサービスを活用することで、イノベーションを行い、目標を達成できるようにします。 最新の更新を見る.

多様性を受け入れるオープンソースの強化

Red Hat では、コード、ドキュメント、Web プロパティーにおける配慮に欠ける用語の置き換えに取り組んでいます。このような変更は、段階的に実施される予定です。詳細情報: Red Hat ブログ.

会社概要

Red Hat は、企業がコアとなるデータセンターからネットワークエッジに至るまで、各種プラットフォームや環境全体で作業を簡素化できるように、強化されたソリューションを提供しています。

Theme

© 2025 Red Hat