29.11. Ansible を使用して、eDNS を使用するように設定された IdM レプリカをインストールする


IdM サーバーで DoT が有効になっている環境に、Ansible を使用して eDNS 付きの IdM レプリカをインストールする方法について説明します。

統合 DNS サービスを使用してレプリカをインストールすると、レプリカは IdM サーバーと同じ設定を使用します。BIND を実行して受信 DNS クエリー (暗号化クエリーを含む) を処理し、暗号化された送信 DNS トラフィックには unbound を使用します。

統合 DNS サービスなしでレプリカをインストールすると、レプリカはクライアント側の設定を継承します。DoT フォワーダーを備えた unbound を使用して、暗号化された DNS クエリーを IdM DNS サーバーに送信します。

前提条件

  • Ansible バージョン 2.15 以降を使用している。
  • ansible-freeipa パッケージがインストールされている。
  • secret.yml Ansible vault に ipaadmin_password が保存されており、secret.yml ファイルを保護するパスワードを格納しているファイルにアクセスできる (この例の場合)。

手順

  1. コントローラーで、eDNS が有効になっている IdM レプリカをインストールするタスクを含む、install-replica-edns.yml という名前の Playbook を作成します。

    ---
    - name: Playbook to configure an IdM replica with eDNS enabled
      hosts: ipareplicas
      become: true
      vars_files:
      - /home/user_name/MyPlaybooks/secret.yml
      vars:
        ipaadmin_password: "{{ ipaadmin_password }}"
        ipareplica_domain=idm.example.com
        ipareplica_dns_over_tls=true
    
      roles:
      - role: freeipa.ansible_freeipa.ipareplica
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    レプリカが通信している IdM サーバーで DNSSEC 検証がオフになっている場合は、Playbook の vars セクションで ipaclient_no_dnssec_validation = true を設定して、レプリカでも DNSSEC 検証を無効にする必要があります。そうしないと、レプリカに対して DNS over TLS が正しく機能しなくなります。

    IdM レプリカに統合 IdM DNS をインストールするには、変数のリストに ipareplica_setup_dns=trueipareplica_dot_forwarders="<server_ip>#<dns_server_hostname>" を追加します。

  2. Ansible Playbook の実行:

    $ ansible-playbook --vault-password-file=password_file -v -i ~/MyPlaybooks/inventory ~/MyPlaybooks/install-replica-edns.yml
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検証

  • IdM サーバーで、トポロジー内のすべてのレプリカをリスト表示します。

    # ipa-replica-manage list-ruv
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