第7章 HSM に保存された鍵と証明書を使用する IdM デプロイメントのインストール
ハードウェアセキュリティーモジュール (HSM) に主要な鍵と証明書を保存する Identity Management (IdM) デプロイメントをインストールします。IdM 認証局 (CA) および Key Recovery Authority (KRA) の鍵ペアと証明書を HSM に保存することで、秘密鍵データに物理的なセキュリティーを追加できます。
HSM は、改ざん防止機能を備えた堅牢な環境を提供し、セキュアな暗号処理、鍵生成、および暗号化を実現します。IdM は、HSM のネットワーク機能を利用してマシン間で鍵を共有し、レプリカを作成します。HSM は、ほとんどの IdM 操作に目に見える影響を与えることなく、追加のセキュリティーを提供します。低レベルのツールを使用する場合、システムは証明書とキーを異なる方法で処理しますが、ほとんどのユーザーにとってこれはシームレスです。
以下の点に注意してください。
- HSM はネットワークに接続されている必要があります。
- 秘密鍵はデバイス外に持ち出せません。
- HSM に保存されているアイテムを混在させることはできません。たとえば、KRA 秘密鍵を HSM にインストールするには CA 秘密鍵も HSM にインストールする必要があります。
- 初期インストールで HSM を使用する場合は、すべてのレプリカと KRA も同じ HSM を使用する必要があります。
- HSM 上でキーが生成されなかった既存のインストールを HSM ベースのインストールにアップグレードすることはできません。
HSM を使用していることは、インストール中に追加オプションを渡すとき以外、ユーザーや管理者にはほとんど見えません。必要なオプションとインストール前の作業は HSM に固有のものです。
7.1. サポートされているハードウェアセキュリティーモジュール リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
ハードウェアセキュリティーモジュール (HSM) を使用すると、Identity Management サーバーに専用の暗号化処理が提供されます。セキュアな鍵管理を実現するために、nCipher nShield や Thales Luna などのデバイスについて、特定のファームウェアバージョンおよびクライアントソフトウェアバージョンがサポートされます。
| HSM | ファームウェア | アプライアンスソフトウェア | クライアントソフトウェア |
|---|---|---|---|
| nCipher nShield Connect XC (High) | nShield_HSM_Firmware-12.72.1 | 12.71.0 | SecWorld_Lin64-12.71.0 |
| Thales TCT Luna Network HSM Luna-T7 | lunafw_update-7.11.1-4 | 7.11.0-25 | 610-500244-001_LunaClient-7.11.1-5 |