第25章 メモリーアクセスを最適化するためのオペレーティングシステムの設定


RHEL に含まれるツールを使用して、ワークロード全体のメモリーアクセスを最適化するようにオペレーティングシステムを設定できます。

25.1. システムメモリーの問題を監視および診断するツール

Red Hat Enterprise Linux では、システムパフォーマンスを監視し、システムメモリーに関連するパフォーマンスの問題を診断するために、次のツールを使用できます。

  • procps-ng パッケージに含まれる vmstat ツールは、システムのプロセス、メモリー、ページング、ブロック I/O、トラップ、ディスク、CPU アクティビティーのレポートを表示します。マシンが最後にオンになった時点から、または前回のレポート以降に発生したこれらのイベントの平均値を表示する即時レポートを生成します。
  • valgrind フレームワークは、ユーザー空間バイナリーへの計装を提供します。このフレームワークには、プログラムのパフォーマンスのプロファイリングと分析に使用できる次のようなツールが多数含まれています。

    • memcheck ツールは valgrind のデフォルトツールです。次のような、検出や診断が難しいさまざまなメモリーエラーを検出して報告します。

      • 無効なメモリーアクセス
      • 未定義または初期化されていない値の使用
      • 誤って解放されたヒープメモリー
      • ポインターの重複 (バッファーの重複)
      • メモリーリーク

        注記

        Memcheck はこれらのエラーを報告することしかできず、エラーの発生を防ぐことはできません。ただし、memcheck は、エラーが発生した場合すぐにエラーメッセージを記録します。

    • cachegrind ツールは、アプリケーションがシステムのキャッシュ階層および分岐予測器とどのようにやりとりするかをシミュレートします。アプリケーションの実行期間中の統計情報を収集し、コンソールに概要を表示します。
    • massif ツールは、指定されたアプリケーションによって使用されるヒープ領域を測定します。測定対象は、有用な領域および会計、調整用に割り当てられている追加領域の両方になります

      詳細は、システム上の /usr/share/doc/valgrind-version/valgrind_manual.pdf ファイルと vmstat(8) および valgrind(1) man ページを参照してください。

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