14.2. perf report で取得した CPU サンプルの表示
perf record
コマンドはパフォーマンスデータをサンプリングし、perf.data
ファイルに保存します。このファイルは、perf report
コマンドを使用して読み取ることができます。perf record
コマンドは、各サンプルが取得された CPU も記録します。この情報を表示するには、perf report
コマンドを適切に設定してください。
前提条件
-
perf
ユーザー空間ツールがインストールされている。詳細は、perf のインストール を参照してください。 -
カレントディレクトリーに、perf record で作成した
perf.data
ファイルがある。perf.data
ファイルが root アクセス権で作成されている場合は、perf report も root アクセス権で実行する必要があります。
手順
CPU でソートしながら、詳細な分析のために
perf.data
ファイルの内容を表示します。perf report --sort cpu
# perf report --sort cpu
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow CPU およびコマンドでソートすると、CPU 時間が費やされている場所に関する詳細情報を表示できます。
perf report --sort cpu,comm
# perf report --sort cpu,comm
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow この例では、監視対象の全 CPU からのコマンドを、オーバーヘッド使用量の降順で合計オーバーヘッド別にリスト表示し、コマンドが実行された CPU を特定します。