第1章 パフォーマンス監視オプションの概要
Red Hat Enterprise Linux システムのパフォーマンスを監視および最適化するには、次のツールを使用できます。
- Performance Co-Pilot (pcp) は、システムレベルのパフォーマンス測定を監視、視覚化、保存、分析するためのツール群です。リアルタイムデータの監視と管理、および履歴データのロギングと取得が可能になります。
RHEL は、ランレベル 5 以外のシステムを監視するためのコマンドラインツールをいくつか備えています。組み込みのコマンドラインツールは次のとおりです。
procps-ngパッケージは次のユーティリティーを提供します。-
topユーティリティーは、実行中のシステム内のプロセスを動的に表示します。システムの概要や Linux カーネルが現在管理しているタスクのリストなど、さまざまな情報が表示されます。 -
psユーティリティーは、選択したアクティブなプロセスグループのスナップショットを取得します。デフォルトでは、検査されるグループは、現在のユーザーが所有し、psコマンドが実行されるターミナルに関連付けられているプロセスに制限されます。 -
仮想メモリー統計 (
vmstat) ユーティリティーは、システム内のプロセス、メモリー、ページング、ブロック入出力、割り込み、CPU アクティビティーの即時レポートを提供します。
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sysstatパッケージは、現在の日付のシステムアクティビティーに関する情報を収集して報告するシステムアクティビティーレポーター (sar) ユーティリティーを提供します。
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perfは、ハードウェアパフォーマンスカウンターとカーネルトレースポイントを使用して、システム上の他のコマンドやアプリケーションの影響を追跡します。 -
bcc-toolsは、Berkeley Packet Filter (BPF) Compiler Collection (BCC) をベースに構築されたパフォーマンス分析ユーティリティー群です。カーネルアクティビティーを監視する 100 を超える Extended BPF (eBPF) スクリプトを提供します。各ツールの詳細は、ツールの使用方法と、ツールが実行する機能を説明する man ページを参照してください。 -
kernel-toolsパッケージは、Intel 64 プロセッサーのプロセッサートポロジー、周波数、アイドル電力状態の統計情報、温度、電力使用量を報告するturbostatユーティリティーを提供します。 -
sysstatパッケージは、システムの I/O デバイスの負荷を監視および報告するiostatユーティリティーを提供します。これは、物理ディスク間の I/O 負荷を分散する方法を管理者が決定する際に役立ちます。 -
irqbalanceユーティリティーは、ハードウェア割り込みをプロセッサー全体に分散して、システムパフォーマンスを向上させます。 -
numactlパッケージは、numastatユーティリティーを提供します。デフォルトでは、numastatは、カーネルメモリーアロケーターからの Non-Uniform Memory Access (NUMA) ヒットおよびミスに関するシステム統計情報をノードごとに表示します。numa_hit値が高く、numa_miss値が低い場合、パフォーマンスが最適であると言えます。 -
numadは NUMA アフィニティーの自動管理デーモンです。NUMA リソースの割り当て、管理、システムのパフォーマンスを動的に改善するシステム内の NUMA トポロジーとリソースの使用状況を監視します。 -
SystemTapは、カーネルとユーザー空間用のプログラム可能なトレース/プローブ/デバッグシステムであり、多くの簡単なスクリプトが含まれています。 -
valgrindは、計装されていないユーザー空間プログラムを監視下で実行し、メモリーのエラー、割り当ての統計情報、同時実行の違反を検出します。 -
intel-cmt-catパッケージは、最新の Intel プロセッサー上の CPU キャッシュとメモリー帯域幅を監視および制御するためのpqosユーティリティーを提供します。