3.8. デフォルトのユーザー設定の変更
realmd
システムは、デフォルトのユーザーホームディレクトリーおよびシェル POSIX 属性の変更に対応します。たとえば、これは、一部の POSIX 属性が Windows ユーザーアカウントに設定されていない場合や、これらの属性がローカルシステムの他のユーザーの POSIX 属性と異なる場合に必要となる場合があります。
重要
本セクションで説明されているように設定を変更することは、realm join コマンドがまだ実行していない場合のみ有効です。システムがすでに参加している場合は、「オプション: ユーザーホームディレクトリーおよびシェルの設定」 の説明に従って、
/etc/sssd/sssd.conf
ファイルで、デフォルトのホームディレクトリーとシェルを変更します。
デフォルトのホームディレクトリーおよびシェル POSIX 属性を上書きするには、
/etc/realmd.conf
ファイルの [users]
セクションに以下のオプションを指定します。
default-home
default-home
オプションは、ホームディレクトリーを明示的に設定していないアカウントのホームディレクトリーを作成するためのテンプレートを設定します。一般的な形式は /home/%d/%u です。ここで、%d
はドメイン名で、%u
はユーザー名です。default-shell
default-shell
オプションは、デフォルトのユーザーシェルを定義します。対応しているシステムシェルを受け付けます。
以下に例を示します。
[users] default-home = /home/%u default-shell = /bin/bash
オプションの詳細は、realmd.conf(5) の man ページを参照してください。