5.3.6.2. ログインシェルとホームディレクトリー属性の送信
重要
この機能を活用するには、Red Hat Enterprise Linux 7.1 移行をベースにした IdM にクライアントが登録されている必要があります。
SSSD は、以下の属性値を IdM との信頼関係にある Active Directory サーバーから読み取ることができます。
loginShell
属性。これは AD ユーザーのシェルを指定します。unixHomeDirectory
属性。これは AD ユーザーのホームディレクトリーを指定します。
これらの属性を使用して AD サーバー上でカスタムシェルやホームディレクトリーの値を定義する場合、このカスタム値は AD ユーザー向けに IdM クライアントに表示されます。このため、AD 側と IdM 側の両方で同一のユーザーシェルが AD ユーザーに表示されます。
なお、AD ユーザーのホームディレクトリーを IdM クライアントに表示するためには、IdM サーバーの
/etc/ssd/ssd.conf
ファイルの domain
セクションの subdomain_homedir
オプションに %o
を設定する必要があります。%o
値は、アイデンティティープロバイダーから取得したホームディレクトリーを表します。以下に例を示します。
[domain/example.com] subdomain_homedir = %o
AD 管理者が AD 側で
loginShell
や unixHomeDirectory
を変更した場合、この変更は IdM 側で自動的に反映されます。属性が AD サーバーで定義されていない場合、SSSD はテンプレートのデフォルト値を使用します。このデフォルト値は IdM クライアントにも表示されます。