6.5.4. 一方向の同期の設定


デフォルトでは、すべての変更および削除は双方向で行われます。Active Directory の変更が Identity Management に同期され、Identity Management のエントリーへの変更が Active Directory に同期されます。基本的にこれは、同等のマルチマスターの関係で、Active Directory と Identity Management はどちらも同期時は同等のピアであり、データマスターでもあります。
ただし一部のデータ構造または IT デザインでは、一方のドメインのみをデータマスターとし、他方のドメインでは更新を受け入れられるようにする必要があります。この場合には、マルチマスターの関係 (ピアサーバーが同等) からマスター対コンシュマーの関係に同期関係が変更されます。
これは、同期契約で oneWaySync パラメーターを設定することによって行われます。使用可能な値は、fromWindows (Active Directory から Identity Management への同期) と toWindows (Identity Management から Active Directory への同期) です。
たとえば、Active Directory から Identity Management への変更を同期するには、次のコマンドを実行します。
[jsmith@ipaserver ~]$ ldapmodify -x -D "cn=directory manager" -w password -p 389 -h ipaserver.example.com

dn: cn=meToWindowsBox.example.com,cn=replica,cn=dc\3Dexample\2Cdc\3Dcom,cn=mapping tree,cn=config
changetype: modify
add: oneWaySync
oneWaySync: fromWindows
重要
一方向の同期を有効にしても、同期されていないサーバー上の変更を自動的に回避する訳ではないため、これにより、同期更新間における同期ピア間の不整合が生じる可能性があります。たとえば、一方向同期は Active Directory から Identity Management に送信されるように設定されるので、(基本的には) Active Directory がデータマスターになります。Identity Management でエントリーを変更または削除すると、Identity Management の情報が異なるため、その変更は Active Directory に引き継がれなくなります。次の同期更新時に、編集内容は Directory Server で上書きされ、削除済みのエントリーが再追加されます。
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