2.7. SSSD を使用したユーザープライベートグループの自動作成
AD に直接統合された SSSD クライアントは、取得したすべての AD ユーザーに対してユーザープライベートグループを自動的に作成し、GID 番号がすでに取得されていない限り、その GID がユーザーの UID と一致することを保証します。競合を回避するには、ユーザーの UID と同じ GID を持つグループがサーバーに存在することを確認します。
GID は AD に保存されていません。これにより、AD ユーザーがグループ機能を活用しますが、LDAP データベースには不要な空のグループが含まれていません。
2.7.1. AD ユーザー用のユーザープライベートグループの自動作成のアクティブ化
AD ユーザー用のユーザープライベートグループの自動作成を有効にするには、以下を実行します。
/etc/sssd/sssd.conf
ファイルを編集し、[domain/LDAP]
セクションに追加します。auto_private_groups = true
- sssd サービスを再起動して、sssd データベースを削除します。
# service sssd stop ; rm -rf /var/lib/sss/db/* ; service sssd start
この手順を実行すると、すべての AD ユーザーに UID と同じ GID があります。
# id ad_user1 uid=121298(ad_user1) gid=121298(ad_user1) groups=121298(ad_user1),10000(Group1) # id ad_user2 uid=121299(ad_user2) gid=121299(ad_user2) groups=121299(ad_user2),10000(Group1)