5.2.3.2. 信頼エージェントの設定
信頼環境で新しいレプリカを設定した後に、レプリカには AD 信頼エージェントロール が自動的にインストールされません。レプリカを信頼エージェントとして設定するには、以下を実行します。
- 既存の信頼コントローラーで、ipa-adtrust-install --add-agents コマンドを実行します。
[root@existing_trust_controller]# ipa-adtrust-install --add-agents
このコマンドは、対話型設定セッションを開始し、エージェントの設定に必要な情報の入力を求めます。--add-agents
オプションの詳細は、ipa-adtrust-install(1) の man ページを参照してください。 - 新しいレプリカでは、次を実行します。
- IdM サービスを再起動します。
[root@new_trust_controller]# ipactl restart
- SSSD キャッシュからエントリーをすべて削除します。
[root@new_trust_controller]# sssctl cache-remove
注記sssctl コマンドを使用するには、sssd-tools パッケージをインストールする必要があります。 - 必要に応じて、レプリカに AD 信頼エージェント ロールがインストールされていることを確認します。
[root@new_trust_controller]# ipa server-show new_replica.idm.example.com ... Enabled server roles: CA server, NTP server, AD trust agent