8.4. シェルおよびコマンドラインツール


ReaR の vi コマンドで無限ループが発生しなくなりました

以前は、ReaR レスキューシステムには vi 実行可能ファイルが含まれておらず、/bin/vi スクリプトのみが含まれていました。その結果、/bin/vi スクリプトが呼び出されると、無限ループが発生しました。今回の更新により、ReaR レスキューシステムには実際の vi 実行可能ファイル /usr/libexec/vi が含まれるようになり、vi コマンドを実行しても無限ループが発生しなくなりました。

(BZ#2097437)

PXE 出力メソッドを使用する ReaR は、出力ファイルを rsync OUTPUT_URL 内に出力ファイルを保存する際に失敗しなくなりました

以前のリリースでは、OUTPUT=PXE および BACKUP=RSYNC オプションを使用した OUTPUT_URL 変数の処理が削除されていました。その結果、OUTPUT_URL に rsync の場所を使用すると、ReaR は initrd およびカーネルファイルをこの場所にコピーできず、それらは BACKUP_URL で指定された場所にアップロードされました。今回の更新により、RHEL 8.4 以前のリリースの動作が復元されました。ReaR は、rsync を使用して、指定された OUTPUT_URL の宛先に必要なファイルを作成します。

(BZ#2115958)

/etc/fstab で UUID を更新しない場合、ReaR はエラーメッセージの表示に失敗しなくなりました

これまで ReaR では、Universally Unique Identifier (UUID) が異なる場合に /etc/fstab の UUID を新しく作成されたパーティションの UUID と一致するように更新できなかった場合、リカバリー中にエラーメッセージを表示しませんでした。これは、レスキューイメージがバックアップと同期していない場合に発生する可能性がありました。今回の更新により、復元された基本システムファイルが再作成されたシステムと一致しない場合、リカバリー中にエラーメッセージが表示されます。

(BZ#2083272)

ReaR は、NetBackup バージョン 9 を使用したシステムの復元をサポートするようになりました

以前は、NetBackup バージョン 9 以降で NetBackup (NBU) メソッドを使用してシステムを復元すると、ライブラリーやその他のファイルが見つからないために失敗していました。今回の更新により、NBU_LD_LIBRARY_PATH 変数に必要なライブラリーパスが含まれ、レスキューシステムに必要なファイルが組み込まれるようになり、ReaR は NetBackup メソッドを使用できるようになりました。

(BZ#2120736)

ReaR では、シンボリックリンクターゲットの欠落に関する誤ったエラーメッセージが表示されなくなりました

以前のリリースでは、ReaR はレスキューイメージの作成時に、/usr/lib/modules/build および source シンボリックリンクのターゲットがないことを示す誤ったエラーメッセージを表示していました。この状況は安全性に問題がないため、エラーメッセージを無視しても問題はありませんでした。今回の更新により、この状況で ReaR は、シンボリックリンクターゲットが欠落していることを示す誤ったエラーメッセージを報告しなくなりました。

(BZ#2119501)

パラメーターのない cmx 操作により CIM クライアントがクラッシュしなくなりました

cmx 操作はメソッドを呼び出し、XML を返します。パラメーターは呼び出されたメソッドの名前を指定します。以前は、追加のパラメーターなしで cmx 操作を実行すると、コマンドライン sblim-wbemcli Common Information Model (CIM) クライアントがクラッシュしていました。今回の更新により、cmx 操作には、呼び出されたメソッドの名前を定義するパラメーターが必要になりました。このパラメーターなしで cmx 操作を呼び出すとエラーメッセージが表示され、CIM クライアントはクラッシュしなくなりました。

(BZ#2083577)

free コマンドは、使用済みメモリーに新しい計算方法を使用します

以前は、free ユーティリティーで使用されたメモリーの計算では、合計メモリーから空き領域、キャッシュ領域、バッファー領域を減産していました。そのため、使用していたメモリーと他のツールの結果を比較すると、free ユーティリティーが共有メモリーを計算しないことで不一致が生じました。今回の更新で、free コマンドは新しい計算メソッドを使用して要求不可能なキャッシュも考慮に入れ、空きメモリーの状態を明確に示すようになりました。使用されるメモリーは利用不可メモリーとなり、これには仮想メモリーにある tmpfs オブジェクトも含まれます。

(BZ#2003033)

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