9.5. ファイルシステムおよびストレージ
DAX がテクノロジープレビューとして ext4 および XFS で利用可能になる
RHEL 9 では、DAX ファイルシステムがテクノロジープレビューとして提供されています。DAX は、アプリケーションが永続メモリーをそのアドレス空間に直接マップするための手段を提供します。DAX を使用するには、システムに何らかの形式の永続メモリー (通常は 1 つ以上の不揮発性デュアルインラインメモリーモジュール (NVDIMM) の形式) が必要であり、DAX 互換ファイルシステムを NVDIMM 上に作成する必要があります。)。また、ファイルシステムは dax
マウントオプションでマウントする必要があります。これにより、dax をマウントしたファイルシステムのファイルの mmap
が、アプリケーションのアドレス空間にストレージを直接マッピングされます。
(BZ#1995338)
Stratis はテクノロジープレビューとして利用可能です
Stratis はローカルストレージマネージャーです。ユーザーへの追加機能を備えたストレージプールに管理されたファイルシステムを提供します。
- スナップショットおよびシンプロビジョニングを管理する
- 必要に応じてファイルシステムのサイズを自動的に大きくする
- ファイルシステムを維持する
Stratis ストレージを管理するには、バックグランドサービス stratisd
と通信する stratis
ユーティリティーを使用します。
Stratis はテクノロジープレビューとして提供されます。
詳細は、Stratis ドキュメントの Setting up Stratis file systems を参照してください。
NVMe-oF Discovery Service 機能がテクノロジープレビューとして利用可能になりました。
NVMexpress.org Technical Proposals (TP) 8013 および 8014 で定義されている NVMe-oF Discovery Service の機能は、テクノロジープレビューとして利用できます。これらの機能をプレビューするには、nvme-cli 2.0
パッケージを使用して、TP-8013 または TP-8014 を実装する NVMe-oF ターゲットデバイスにホストを割り当てます。TP-8013 および TP-8014 の詳細は、https://nvmexpress.org/developers/nvme-specification/ の Web サイトの NVM Express 2.0 Ratified TPs を参照してください。
(BZ#2021672)
NVMe-stas
パッケージがテクノロジープレビューとして利用可能になりました
Linux の Central Discovery Controller (CDC) クライアントである nvme-stas
パッケージがテクノロジープレビューとして利用できるようになりました。これは、非同期イベント通知 (AEN)、自動化された NVMe サブシステム接続制御、エラー処理とレポート、および Automatic (zeroconf
) 手動設定を処理します。
このパッケージは、Storage Appliance Finder (stafd
) と Storage Appliance Connector (stacd
) の 2 つのデーモンで構成されています。
(BZ#1893841)