8.10. ファイルシステムおよびストレージ


ジャーナルエントリーがジャーナル書き込みを停止しなくなりました

以前は、VDO ドライバーで、デバイスマッパーの一時停止操作中およびデバイス操作の再開後、一部のジャーナルブロックは、メタデータの更新がすでに行われていても、再利用する前にそれらの更新を待機しているとマークされることがありました。ジャーナルが同じ物理ブロックにラップアラウンドするのに十分なジャーナルエントリーが作成されたとき、それは利用できませんでした。ブロックが使用可能になるのを待って、ジャーナルの書き込みが停止することがありましたが、これはこれまでは発生しませんでした。その結果、VDO デバイスの一部の操作にサスペンドまたはレジュームサイクルが含まれる場合は、一部のジャーナルの更新後にデバイスがフリーズ状態になりました。このデバイスの状態になる前のジャーナルの更新は、VDO 内の以前の割り当てパターン、および着信書き込みまたは破棄パターンに依存していたため、予測できませんでした。今回の更新により、データをストレージに保存する一時停止または再開サイクルの後、内部データ構造の状態がリセットされ、ロックアップが発生しなくなりました。

(BZ#2064802)

データデバイスを追加しても、アサーションエラーがトリガーされなくなりました

以前は、デバイスをキャッシュに追加する場合、Stratis は初期化直後にキャッシュを使用しませんでした。その結果、stratisd サービスは、ユーザーが追加のデータデバイスをプールに追加しようとするたびに、アサーション失敗メッセージを返しました。今回の修正により、初期化の直後にキャッシュが使用されるようになり、アサーションエラーは発生しなくなりました。

(BZ#2007018)

暗号化されたプールに新しいデータデバイスを追加する際のエラーを解決しました。

以前は、ユーザーが --trust-url オプションで指定された tang サーバーで Clevis bind コマンドを使用して、暗号化されたデータデバイスで暗号化されたプールを初期化するたびに、stratisd は内部データに Clevis tang 設定の拇印部分を含めませんでした。構造。その結果、新しいデータデバイスをプールに追加しようとしたときにエラーが発生しました。今回の更新により、stratisd の内部データ構造に Clevis tang 設定の拇印部分が含まれるようになりました。

(BZ#2005110)

AMD EPYC システムの Broadcom イニシエーターから NVMe 名前空間に接続する場合、デフォルト以外の IOMMU 設定が不要になりました。

デフォルトでは、RHEL カーネルは AMD ベースのプラットフォームで IOMMU を有効にします。以前は、lpfc ドライバーは scatter-gather リストアクセサーマクロを使用しませんでした。そのため、AMD プロセッサーを持つ特定のサーバーで、転送の長さの不一致が原因で I/O が失敗するなどの NVMe I/O の問題が発生していました。

今回の更新で、Broadcom イニシエーターから NVMe 名前空間に接続するために、カーネルコマンドラインオプションを使用して IOMMU をパススルーモードにする必要がなくなりました。

(BZ#2073541)

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