10.9. Identity Management
OpenDNSSec の SHA-1
が非推奨になりました
OpenDNSSec は、SHA-1
アルゴリズムを使用したデジタル署名および認証レコードのエクスポートに対応しています。SHA-1
アルゴリズムの使用に対応しなくなりました。RHEL 9 リリースでは、OpenDNSSec の SHA-1
が非推奨になり、今後のマイナーリリースで削除される可能性があります。また、OpenDNSSec のサポートは、Red Hat Identity Management との統合に限定されます。OpenDNSSec はスタンドアロンでは対応していません。
SSSD 暗黙的なファイルプロバイダードメインは、デフォルトで無効になっています。
/etc/shadow
などのローカルファイルからユーザー情報を取得し、/etc/groups
からのグループ情報をグループ化する SSSD 暗黙的 files
プロバイダードメインが、デフォルトで無効になりました。
SSSD を使用してローカルファイルからユーザーおよびグループ情報を取得するには、次のコマンドを実行します。
SSSD を設定します。以下のいずれかのオプションを選択します。
sssd.conf
設定ファイルでid_provider=files
を使用して、ローカルドメインを明示的に設定します。[domain/local] id_provider=files ...
sssd.conf
設定ファイルでenable_files_domain=true
を設定して、ファイル
プロバイダーを有効にします。[sssd] enable_files_domain = true
ネームサービススイッチを設定します。
# authselect enable-feature with-files-provider
(JIRA:RHELPLAN-100639)
-h
および -p
オプションは、OpenLDAP クライアントユーティリティーで廃止されました。
アップストリームの OpenLDAP プロジェクトは、そのユーティリティーで -h
および -p
オプションを廃止し、代わりに -H
オプションを使用して LDAP URI を指定することを推奨しています。その結果、RHEL 9 では、すべての OpenLDAP クライアントユーティリティーでこれら 2 つのオプションが廃止されました。-h
および -p
オプションは、将来のリリースで RHEL 製品から削除される予定です。
(JIRA:RHELPLAN-137660)
SMB1 プロトコルは Samba では非推奨に
Samba 4.11 以降、安全でない Server Message Block バージョン 1 (SMB1) プロトコルは非推奨となり、今後のリリースでは削除される予定です。
セキュリティーを向上させるために、デフォルトでは、Samba サーバーおよびクライアントユーティリティーで SMB1 が無効になっています。
Jira:RHELDOCS-16612