4.10. ブートローダー
GRUB は新しい鍵で署名されています
セキュリティー上の理由から、GRUB は新しい鍵で署名されるようになりました。結果として、RHEL ファームウェアをバージョン FW1010.30 (またはそれ以降) または FW1020 に更新して、セキュアブート機能を有効にした IBM Power Systems のリトルエンディアンバリアントを起動できるようにする必要があります。
(BZ#2074761)
IBM POWER で仮想マシンを起動すると、設定可能なディスクアクセスが再試行する
IBM POWER アーキテクチャーで論理パーティション (lpar
) 仮想マシン (VM) を起動すると、GRUB ブートローダーがリモートディスクへのアクセスを再試行する回数を設定できるようになりました。再試行回数を下げると、特定の状況で起動が遅くなる可能性があります。
以前は、起動時にディスクアクセスが失敗したときに GRUB がディスクへのアクセスを 20 回試行していました。これにより、低速なストレージエリアネットワーク (SAN) ディスクに接続されている lpar
システムで、Live Partition Mobility (LPM) 移行を実行すると、問題が発生しました。その結果、20 回の再試行が完了するまで、起動に非常に長い時間がかかっていた可能性があります。
今回の更新で、ofdisk_retries
GRUB オプションを使用して、ディスクアクセスの再試行回数を減らすように設定できるようになりました。詳細は、IBM POWER で仮想マシンを起動する際のディスクアクセスの再試行設定 を参照してください。
その結果、lpar
ブートは LPM の後、POWER で遅くならず、障害が発生したディスクなしで lpar
システムが起動すようになりました。