8.11. 高可用性およびクラスター
pcs が stonith-watchdog-timeout の値を検証するようになりました
以前は、stonith-watchdog-timeout プロパティーを SBD 設定と互換性のない値に設定できました。これにより、フェンスループが発生したり、アクションが終了していなくても、クラスターがフェンシングアクションが成功したとみなす可能性がありました。この修正により、不正な設定を防ぐために、pcs 設定時に stonith-watchdog-property の値を検証するようになりました。
pcs が新しい Booth チケットの作成時に mode オプションを認識するようになりました
以前は、新しい Booth チケットを追加するときにユーザーが mode オプションを指定すると、pcs がエラー invalid booth ticket option 'mode' を報告していました。今回の修正により、Booth チケットの作成時に mode オプションを指定できるようになりました。
pcs がリソースと stonith リソースを区別するようになりました
これまで、一部の pcs コマンドは、リソースと stonith リソースを区別しませんでした。そのため、stonith リソースに pcs resource サブコマンドを使用し、stonith リソースではないリソースに対して pcs stonith サブコマンドを使用できました。これにより、ユーザーが混乱したり、リソースの誤設定が発生したりしていました。今回の更新で、リソースタイプが一致しない場合は pcs が警告を表示するようになりました。