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第10章 非推奨の機能

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ここでは、Red Hat Enterprise Linux 9 で 非推奨 となった機能の概要を説明します。

非推奨の機能は、本製品の今後のメジャーリリースではサポートされない可能性が高く、新たに実装することは推奨されません。特定のメジャーリリースにおける非推奨機能の最新情報は、そのメジャーリリースの最新版のリリースノートを参照してください。

非推奨の機能のサポートステータスは、Red Hat Enterprise Linux 9 では変更されていません。サポート期間については、Red Hat Enterprise Linux のライフサイクル および Red Hat Enterprise Linux アプリケーションストリームのライフサイクル を参照してください。

現行および今後のメジャーリリースでは、非推奨のハードウェアコンポーネントの新規実装は推奨されません。ハードウェアドライバーの更新は、セキュリティーと重大な修正のみに行われます。Red Hat では、このようなハードウェアの早期交換を推奨します。

パッケージが非推奨となり、使用の継続が推奨されない場合があります。製品からパッケージが削除されることもあります。その場合には、製品のドキュメントで、非推奨となったパッケージと同様、同一、またはより高度な機能を提供する最近のパッケージが指定され、詳しい推奨事項が記載されます。

RHEL 8 には存在するが RHEL 9 では 削除 された機能については、RHEL 9 を導入する際の考慮事項 を参照してください。

10.1. インストーラーおよびイメージの作成

非推奨のキックスタートコマンド

以下のキックスタートコマンドが非推奨になりました。

  • timezone --ntpservers
  • timezone --nontp
  • logging --level
  • %packages --excludeWeakdeps
  • %packages --instLangs
  • %Anaconda
  • pwpolicy

特定のオプションだけがリスト表示されている場合は、基本コマンドおよびその他のオプションは引き続き利用でき、非推奨ではないことに注意してください。キックスタートファイルで非推奨のコマンドを使用すると、ログに警告が出力されます。inst.ksstrict 起動オプションを使用して、非推奨のコマンド警告をエラーにすることもできます。

Bugzilla:1899167[1]

edge-commit および edge-container ブループリントのユーザーとグループのカスタマイズは非推奨になる

ブループリントでユーザーまたはグループのカスタマイズを指定することは、edge-commit および edge-container イメージタイプでは非推奨になりました。これは、イメージをアップグレードし、ブループリントでユーザーを再度指定しないと、ユーザーのカスタマイズが失われるためです。

既存の OSTree コミットのデプロイに使用されるブループリントでのユーザーまたはグループのカスタマイズの指定 (edge-raw-imageedge-installeredge-simplified-installer イメージタイプなど) は、引き続きサポートされることに注意してください。

Bugzilla:2173928

initial-setup パッケージが非推奨になる

initial-setup パッケージは、Red Hat Enterprise Linux 9.3 で非推奨になり、次の RHEL メジャーリリースで削除される予定です。代わりに、グラフィカルユーザーインターフェイスの gnome-initial-setup を使用します。

Jira:RHELDOCS-16393[1]

inst.geoloc ブートオプションの provider_hostip 値と provider_fedora_geoip 値が非推奨になる

inst.geoloc= ブートオプションの GeoIP API を指定した provider_hostip 値と provider_fedora_geoip 値が非推奨になる代わりに、geolocation_provider=URL オプションを使用して、インストールプログラム設定ファイルに必要な位置情報を設定できます。inst.geoloc=0 オプションを使用して位置情報を無効にすることもできます。

Bugzilla:2127473

グローバルホットキーを使用して Anaconda GUI からスクリーンショットをキャプチャーすることが非推奨になりました

以前は、ユーザーはグローバルホットキーを使用して Anaconda GUI のスクリーンショットをキャプチャーできました。つまり、ユーザーはインストール環境からスクリーンショットを手動で抽出し、任意の用途で使用することが可能でした。この機能は非推奨になりました。

Jira:RHELDOCS-17166[1]

Anaconda の組み込みヘルプが非推奨になる

Anaconda のインストール時に利用可能な、全 Anaconda ユーザーインターフェイスのスポークおよびハブの組み込みドキュメントは非推奨になりました。代わりに、Anaconda ユーザーインターフェイスは自己記述型になり、ユーザーは将来の RHEL メジャーリリースで公式の RHEL ドキュメント を参照できます。

Jira:RHELDOCS-17309[1]

NVDIMM デバイスのサポートが非推奨になる

以前は、インストールプログラムにより、インストール中に NVDIMM デバイスを再設定することができました。キックスタートおよび GUI インストール中の NVDIMM デバイスに対する当該サポートは非推奨になり、次の RHEL メジャーリリースで削除される予定です。セクターモードの NVDIMM デバイスは、インストールプログラムで引き続き表示され、使用可能です。

Jira:RHELDOCS-17702

インストール環境でドライバー更新ディスクから更新されたドライバーをロードできない

インストールの初期 RAM ディスクから同じドライバーがすでにロードされている場合、ドライバー更新ディスクからの新しいバージョンのドライバーがロードされない可能性があります。そのため、ドライバーの最新バージョンをインストール環境に適用できません。

回避策として、modprobe.blacklist= カーネルコマンドラインオプションを inst.dd オプションと一緒に使用します。たとえば、ドライバー更新ディスクから virtio_blk ドライバーの更新バージョンが確実にロードされるようにするには、modprobe.blacklist=virtio_blk を使用し、通常の手順を続行してドライバー更新ディスクからドライバーを適用します。その結果、システムはドライバーの更新バージョンをロードし、それをインストール環境で使用できるようになります。

Jira:RHEL-4762

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