4.17. クラウド環境の RHEL
EC2 上の RHEL インスタンスが IPv6 IMDS 接続をサポートするようになる
この更新により、Amazon Elastic Cloud コンピュート (EC2) 上の RHEL 8 および 9 インスタンスは IPv6 プロトコルを使用してインスタンスメタデータサービス (IMDS) に接続できるようになります。その結果、EC2 上の cloud-init
を使用して、デュアルスタック IPv4 および IPv6 接続を備えた RHEL インスタンスを設定できるようになります。さらに、IPv6 のみのサブネットで cloud-init
を使用して RHEL の EC2 インスタンスを起動することもできます。
生成された設定ファイルを削除するための新しい cloud-init clean オプション
cloud-init
ユーティリティーに cloud-init clean --configs
オプションが追加されました。このオプションを使用すると、インスタンス上の cloud-init
によって生成された不要な設定ファイルを削除できます。たとえば、ネットワークのセットアップを定義する cloud-init
設定ファイルを削除するには、次のコマンドを使用します。
cloud-init clean --configs network
Jira:RHEL-7311[1]
OpenTelemetry Collector が AWS 上の RHEL で利用可能になる
Amazon Web Services (AWS) 上で RHEL を実行しているときに、OpenTelemetry (OTel) フレームワークを使用して、ログなどのテレメトリーデータを収集および送信できます。OTel フレームワークを使用して、RHEL クラウドインスタンスを保守およびデバッグできます。この更新により、ログの管理に使用できる OTel Collector サービスが RHEL に含まれるようになりました。OTel Collector は、さまざまな形式および外部バックエンド間でログを収集、処理、変換、エクスポートします。
OTel Collector を使用して収集したデータを集約し、分析サービスに役立つメトリクスを生成することもできます。たとえば、OTel Collector を設定してデータを Amazon Web Services (AWS) CloudWatch に送信すると、CloudWatch によって RHEL インスタンスから取得されるデータの範囲と精度が向上します。
詳細は、パブリッククラウドプラットフォーム上の RHEL 用 OpenTelemetry Collector の設定 を参照してください。