11.15. Red Hat Enterprise Linux システムロール
firewalld.service
がマスクされている場合、firewall
RHEL システムロールの使用が失敗する
RHEL システム上で firewalld.service
がマスクされている場合、firewall
RHEL システムロールは失敗します。この問題を回避するには、firewalld.service
のマスクを解除します。
systemctl unmask firewalld.service
環境名でシステムを登録できない
rhc_environment
に環境名を指定すると、rhc
システムロールはシステムの登録に失敗します。回避策として、登録時に環境名の代わりに環境 ID を使用します。
高可用性モードの Microsoft SQL Server 2022 は、SELinux で制限されたアプリケーションとして実行できない
RHEL 9.4 以降の Microsoft SQL Server 2022 は、SELinux で制限されたアプリケーションとしての実行がサポートされています。ただし、Microsoft SQL Server の制限により、高可用性モードでは、同サービスを SELinux で制限されたアプリケーションとして実行することができません。この問題を回避するには、サービスを高可用性とする必要がある場合、Microsoft SQL Server を制限のないアプリケーションとして実行します。
mssql
RHEL システムロールを使用して同サービスをインストールする場合、この制限は Microsoft SQL Server のインストールにも影響することに注意してください。
Jira:RHELDOCS-17719[1]
imuxsock 入力基本タイプを設定すると問題が発生する
logging
RHEL システムロールを使用して imuxsock 入力基本タイプを設定し、use_imuxsock
オプションを指定すると、その結果となるマネージドノードの設定で問題が発生します。ロールは name
パラメーターを設定しますが、imuxsock 入力タイプは name
パラメーターをサポートしません。その結果、rsyslog
ロギングユーティリティーは、parameter 'name' not known — typo in config file?
エラーを出力します。
Jira:RHELDOCS-18329[1]
RHEL 9 の UEFI 管理対象ノードで、bootloader
RHEL システムロールの bootloader_password
変数が機能しない
以前は、bootloader_password
変数によって、パスワード情報が /boot/efi/EFI/redhat/user.cfg
ファイルに誤って配置されていました。適切な場所は /boot/grub2/user.cfg
ファイルでした。その結果、管理対象ノードを再起動してブートローダーエントリーを変更したときに、GRUB2 がパスワードの入力を要求しませんでした。この問題を回避するには、user.cfg
ファイルを誤った /boot/efi/EFI/redhat/
ディレクトリーから正しい /boot/grub2/
ディレクトリーに手動で移動し、想定される動作を実現します。