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第9章 テクノロジープレビュー

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ここでは、Red Hat Enterprise Linux 9 で利用可能なテクノロジープレビューのリストを提示します。

テクノロジープレビューに対する Red Hat のサポート範囲の詳細は、テクノロジープレビューのサポート範囲 を参照してください。

9.1. インストーラーおよびイメージの作成

RHEL インストール用の NVMe over TCP がテクノロジープレビューとして利用可能になる

このテクノロジープレビューにより、ファームウェアの設定後、NVMe over TCP ボリュームを使用して RHEL をインストールできるようになりました。Installation Destination 画面からディスクを追加するときに、NVMe Fabrics Devices セクションで NVMe 名前空間を選択できます。

Jira:RHEL-10216[1]

起動可能な OSTree ネイティブコンテナーのインストールがテクノロジープレビューとして利用可能になる

ostreecontainer キックスタートコマンドが、Anaconda でテクノロジープレビューとして利用できるようになりました。このコマンドを使用すると、OCI イメージにカプセル化された OSTree コミットから、オペレーティングシステムをインストールできます。キックスタートインストールを実行する場合、ostreecontainer とともに次のコマンドが利用できます。

  • graphical、text、または cmdline
  • ostreecontainer
  • clearpart、zerombr
  • autopart
  • part
  • logvol、volgroup
  • reboot および shutdown
  • lang
  • rootpw
  • sshkey
  • bootloader - --append オプションパラメーターを指定する形でのみ使用できます。
  • user

user コマンド内でグループを指定する場合、ユーザーアカウントはコンテナーイメージ内にすでに存在するグループにのみ割り当てることができます。ここにリストされていないキックスタートコマンドを ostreecontainer コマンドと併用することもできますが、それらのコマンドがパッケージベースのインストールで期待どおりに動作する保証はありません。

ただし、次のキックスタートコマンドの ostreecontainer との併用はサポートされていません。

  • %packages (必要なパッケージがコンテナーイメージにすでに存在している必要があります)
  • url (インストール用に stage2 イメージを取得する必要がある場合、たとえば PXE インストールでは、Kickstart ファイル内で stage2 の URL を指定する代わりに、カーネルで inst.stage2= を使用します)
  • liveimg
  • vnc
  • authconfig および authselect (代わりにコンテナーイメージで関連する設定を提供します)
  • module
  • repo
  • zipl
  • zfcp

部分的なキックスタートファイルを使用する対話形式のインストールでは、起動可能な OSTree ネイティブコンテナーのインストールはサポートされません。

注記: マウントポイントをカスタマイズする場合は、マウントポイントを /mnt ディレクトリー内に定義し、マウントポイントディレクトリーがコンテナーイメージの /var/mnt 内に存在することを確認する必要があります。

Jira:RHEL-2250[1]

Anaconda の bootupd / bootupctl によるブートローダーのインストールおよび設定が、テクノロジープレビューとして利用可能になる

ostreecontainer キックスタートコマンドが Anaconda でテクノロジープレビューとして利用可能になったため、このコマンドを使用して、OCI イメージにカプセル化された OSTree コミットからオペレーティングシステムをインストールできます。Anaconda は、キックスタートで明示的なブートローダー設定がなくても、コンテナーイメージに含まれる bootupd / bootupctl ツールを使用して、ブートローダーのインストールおよび設定を自動的に調整します。

Jira:RHEL-17205[1]

bootc image builder ツールはテクノロジープレビューとして利用可能になる

現在テクノロジープレビューとして利用可能な bootc image builder ツールは、bootc コンテナー入力から互換性のあるディスクイメージを簡単に作成してデプロイするためのコンテナーとして機能します。bootc image builder を使用してコンテナーイメージを実行した後、必要なアーキテクチャーのイメージを生成できます。その後、生成されたイメージを仮想マシン、クラウド、またはサーバーにデプロイできます。新しい更新が必要になるたびに bootc image builder を使用してコンテンツを再生成するのではなく、bootc を使用してイメージを簡単に更新できます。

Jira:RHELDOCS-17468[1]

新しい rhel9/bootc-image-builder コンテナーイメージがテクノロジープレビューとして利用可能になる

RHEL のイメージモード用の rhel9/bootc-image-builder コンテナーイメージには、起動可能なコンテナーイメージ (rhel-bootc など) を QCOW2、AMI、VMDK、ISO などのさまざまなディスクイメージ形式に変換するイメージビルダーの最小バージョンが含まれています。

Jira:RHELDOCS-17733[1]

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