10.8. ファイルシステムおよびストレージ
lvm2-activation-generator およびその生成されたサービスが RHEL 9.0 で削除される
lvm2-activation-generator プログラムとその生成されたサービス lvm2-activation、lvm2-activation-early、および lvm2-activation-net は、RHEL 9.0 で削除されています。サービスをアクティベートするために使用される lvm.conf event_activation 設定は機能しなくなりました。ボリュームグループを自動アクティブ化する唯一の方法は、イベントベースのアクティブ化です。
RHEL 9 で永続メモリー開発キット (pmdk) とサポートライブラリーが非推奨になる
pmdk は、システム管理者とアプリケーション開発者の永続メモリーデバイスの管理とアクセスを簡素化するためのライブラリーとツールのコレクションです。pmdk およびサポートライブラリーは、RHEL 9 で非推奨になりました。これには、-debuginfo パッケージも含まれます。
pmdk によって生成された以下の一覧のバイナリーパッケージ (nvml ソースパッケージを含む) が非推奨になりました。
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libpmem -
libpmem-devel -
libpmem-debug -
libpmem2 -
libpmem2-devel -
libpmem2-debug -
libpmemblk -
libpmemblk-devel -
libpmemblk-debug -
libpmemlog -
libpmemlog-devel -
libpmemlog-debug -
libpmemobj -
libpmemobj-devel -
libpmemobj-debug -
libpmempool -
libpmempool-devel -
libpmempool-debug -
pmempool -
daxio -
pmreorder -
pmdk-convert -
libpmemobj++ -
libpmemobj++-devel -
libpmemobj++-doc
Jira:RHELDOCS-16432[1]
md-linear、md-faulty、および md-multipath モジュールが非推奨になる
以下の MD RAID カーネルモジュールが非推奨となり、今後の RHEL メジャーリリースで削除される予定です。
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CONFIG_MD_LINEARまたはmd-linear: 複数のドライブを連結し、1 つのメンバーディスクがいっぱいになったときに、すべてのディスクがいっぱいになるまで、データが次のディスクに書き込まれるようにします。 -
CONFIG_MD_FAULTYまたはmd-faulty: 読み取りまたは書き込みエラーを時々返すブロックデバイスをテストします。 -
CONFIG_MD_MULTIPATHまたはmd-multipath: 個々の LUN (ディスクドライブ) への複数の I/O パスをサポートしているハードウェアを活用できます。md-multipathは、ハードウェア障害や個々のパスの飽和が発生した場合でも、データの可用性を確保します。
Jira:RHEL-30730[1]
VDO sysfs パラメーターが非推奨になる
Virtual Data Optimizer (VDO) sysfs パラメーターは非推奨となり、今後の RHEL メジャーリリースで削除される予定です。log_level を除き、kvdo モジュールのすべてのモジュールレベルの sysfs パラメーターが削除されます。個々の dm-vdo ターゲットでは、VDO に固有のすべての sysfs パラメーターも削除されます。すべての DM ターゲットに共通するパラメーターには変更はありません。現在、削除されたモジュールレベルのパラメーターを更新することによって設定されている dm-vdo ターゲットの設定値は、変更できなくなります。
dm-vdo ターゲットの統計情報と設定値は、sysfs 経由ではアクセスできなくなります。しかし、これらの値は、dmsetup message stats、dmsetup status、および dmsetup table の dmsetup コマンドを使用して引き続きアクセスできます。