第4章 新機能
ここでは、Red Hat Enterprise Linux 9.4 に追加された新機能および主要な機能拡張を説明します。
4.1. インストーラーおよびイメージの作成
SCAP セキュリティープロファイルのカスタマイズされたファイルをブループリントに追加するためのサポート
この機能拡張により、次のオプションを使用して、プロファイルのカスタマイズ済み調整オプションを osbuild-composer
ブループリントのカスタマイズに追加できるようになりました。
-
selected
: 追加するルールのリストに使用します。 -
unselected
: 削除するルールのリストに使用します。
デフォルトの org.ssgproject.content
ルールの名前空間の場合、この名前空間にあるルールの接頭辞を省略できます。たとえば、org.ssgproject.content_grub2_password
と grub2_password
は機能的に同等です。
そのブループリントからイメージをビルドすると、新しいテーラリングプロファイル ID を持つテーラリングファイルが作成され、/usr/share/xml/osbuild-oscap-tailoring/tailoring.xml
としてイメージに保存されます。新しいプロファイル ID には、ベースプロファイルの接尾辞として _osbuild_tailoring
が追加されます。たとえば、cis
ベースプロファイルを使用する場合は、xccdf_org.ssgproject.content_profile_cis_osbuild_tailoring
となります。
Jira:RHELDOCS-17792[1]
最小限の RHEL インストールでは、s390utils-core
パッケージのみがインストールされるようになる
RHEL 8.4 以降では、s390utils-base
パッケージは、s390utils-core
パッケージと補助 s390utils-base
パッケージに分割されています。そのため、RHEL インストールを minimal-environment
に設定すると、必要な s390utils-core
パッケージのみがインストールされ、補助 s390utils-base
パッケージはインストールされません。最小限の RHEL インストールで s390utils-base
パッケージを使用する場合は、RHEL インストールの完了後にパッケージを手動でインストールするか、キックスタートファイルを使用して s390utils-base
を明示的にインストールする必要があります。
Bugzilla:1932480[1]