10.7. カーネル
RHEL 9 で ATM カプセル化が非推奨になりました
非同期転送モード (ATM) カプセル化により、ATM アダプテーションレイヤー 5(AAL-5) のレイヤー 2(ポイントツーポイントプロトコル、イーサネット) またはレイヤー 3(IP) 接続が可能になります。Red Hat は、RHEL 7 以降 ATM NIC ドライバーのサポートを提供していません。ATM 実装のサポートは RHEL 9 で廃止されています。これらのプロトコルは現在、ADSL テクノロジーをサポートし、メーカーによって段階的に廃止されているチップセットのみで使用されています。したがって、ATM カプセル化は Red Hat Enterprise Linux 9 では非推奨です。
詳細は、PPP Over AAL5、Multiprotocol Encapsulation over ATM Adaptation Layer 5、および Classical IP and ARP over ATM を参照してください。
kexec-tools
の kexec_load
システムコールが非推奨になりました
2 番目のカーネルをロードする kexec_load
システムコールは、将来の RHEL リリースではサポートされなくなります。kexec_file_load
システムコールは kexec_load
に代わるもので、現在はすべてのアーキテクチャーのデフォルトのシステムコールです。
詳細は、Is kexec_load supported in RHEL9? を参照してください。
Bugzilla:2113873[1]
RHEL 9 でネットワークチームが非推奨に
teamd
サービスおよび libteam
ライブラリーは、Red Hat Enterprise Linux 9 では非推奨になり、次回のメジャーリリースでは削除される予定です。代替として、ネットワークチームの代わりにボンディングを設定します。
Red Hat は、機能が類似するボンディングとチームの機能を 2 つ管理しなくてもいいように、カーネルベースのボンディングに注力しています。ボンディングコードは、顧客の採用率が高く、堅牢で、活発なコミュニティー開発が行われています。その結果、ボンディングコードは拡張、更新されます。
ボンディングにチームを移行する方法は、Migrating a network team configuration to network bond を参照してください。
Bugzilla:2013884[1]