4.5. インフラストラクチャーサービス
synce4l がバージョン 1.0.0 にリベース
synce4l プロトコルがバージョン 1.0.0 に更新されました。この更新では、カーネルの Digital Phase Locked Loop (DPLL) インターフェイスのサポートが追加されます。
Jira:RHEL-10089[1]
chrony がバージョン 4.5 にリベース
chrony スイートがバージョン 4.5 に更新されました。主な変更点は、以下のとおりです。
- インターネット上の NTS の信頼性を向上させるために、Network Time Security (NTS) クッキーを短縮する AES-GCM-SIV 暗号のサポートが追加されました (インターネットでは、一部のプロバイダーが長い Network Time Protocol (NTP) メッセージをブロックまたはレート制限します)。
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ホスト名で指定された NTP ソースの IP アドレスの定期的な更新を追加しました。デフォルトの間隔は 2 週間です。
chrony.confファイルにrefresh 0パラメーターを追加することで無効にできます。 - 到達不能な NTP ソースの自動置換が改善されました。
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chronycユーティリティーによって行われる重要な変更のロギングが改善されました。 - ソース選択の失敗と falseticker のロギングが改善されました。
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遅延ハードウェア送信タイムスタンプのタイムアウトを設定するための
hwtstimeoutディレクティブを追加しました。 - ハードウェアタイムスタンプで PTP の精度に到達するために、Precision Time Protocol (PTP) 透過クロックが提供する修正に対する実験的なサポートが追加されました。
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root権限なしでchronydサービスを起動できる最小限のクライアント専用設定用の代替サービスとして、chronyd-restrictedサービスを追加しました。 -
interleavedモードのpresendオプションを修正しました。 -
IP アドレスで指定された変更済みソースの
sourcedirディレクトリーからのリロードを修正しました。
linuxptp がバージョン 4.2 にリベース
linuxptp プロトコルがバージョン 4.2 に更新されました。主な変更点は、以下のとおりです。
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phc2sysユーティリティーに複数のドメインのサポートが追加されました。 - Precision Time Protocol (PTP) の親データセット (クロッククラスなど) におけるクロックの更新および変更に関する通知のサポートが追加されました。
- PTP Power Profile (IEEE C37.238-2011 および IEEE C37.238-2017) のサポートが追加されました。