4.2. インスタンスのセキュリティーの管理
適切なセキュリティーグループ (ファイアウォールのルールセット) およびキーペア (SSH を介したユーザーのアクセスの有効化) を割り当てることによってインスタンスへのアクセスを管理することができます。また、インスタンスに Floating IP アドレスを割り当てて外部ネットワークへのアクセスを有効にすることができます。以下の各項では、キーペア、セキュリティーグループ、Floating IP アドレスの作成/管理方法と SSH を使用したログインの方法について説明します。また、インスタンスに admin
パスワードを挿入する手順についても記載しています。
セキュリティーグループの管理に関する情報は、『 ユーザーおよびアイデンティティー 管理ガイド』の「プロジェクト のセキュリティー管理」を 参照してください。
4.2.1. キーペアの管理
キーペアにより、インスタンスへ SSH でアクセスすることができます。キーペアの生成時には毎回、証明書がローカルマシンにダウンロードされ、ユーザーに配布できます。通常は、プロジェクトごとにキーペアが 1 つ作成されます (そのキーペアは、複数のインスタンスに使用されます)。
既存のキーペアを OpenStack にインポートすることも可能です。
4.2.1.1. キーペアの作成
- Dashboard で プロジェクト > コンピュート > アクセスとセキュリティー を選択します。
- キーペア タブで キーペアの作成 をクリックします。
- キーペア名 フィールドに名前を指定し、キーペアの作成 をクリックします。
キーペアが作成されると、ブラウザーを介してキーペアファイルが自動的にダウンロードされます。後ほど外部のマシンから接続できるように、このファイルを保存します。また、コマンドラインの SSH 接続には、以下のコマンドを実行して、このファイルを SSH にロードすることができます。
# ssh-add ~/.ssh/os-key.pem
4.2.1.2. キーペアのインポート
- Dashboard で プロジェクト > コンピュート > アクセスとセキュリティー を選択します。
- キーペア タブで キーペアのインポート をクリックします。
- キーペア名 のフィールドに名前を指定し、公開鍵の内容をコピーして、公開鍵 のフィールドにペーストします。
- キーペアのインポート をクリックします。
4.2.1.3. キーペアの削除
- Dashboard で プロジェクト > コンピュート > アクセスとセキュリティー を選択します。
- キーペア タブでそのキーの キーペアの削除 ボタンをクリックします。