5.10. 環境の Red Hat Enterprise Linux リリースへのロック
Red Hat OpenStack Platform 16.0 は、Red Hat Enterprise Linux 8.1 でサポートされています。オーバークラウドをデプロイしたら、オーバークラウドのリポジトリーを Red Hat Enterprise Linux 8.1 リリースにロックします。
前提条件
- Red Hat Subscription Manager(RHSM)コンポーザブルサービスに登録されているすべてのノードと共にオーバークラウドをデプロイしている。
手順
-
アンダークラウドに
stack
ユーザーとしてログインします。 stackrc
ファイルを取得します。$ source ~/stackrc
オーバークラウドの静的なインベントリーファイルを作成します。
$ tripleo-ansible-inventory --ansible_ssh_user heat-admin --static-yaml-inventory ~/inventory.yaml
デフォルトのオーバークラウド名
overcloud
以外のオーバークラウド名を使用する場合は、--plan
オプションを使用して実際のオーバークラウドの名前を設定します。すべてのノードで、オペレーティングシステムのバージョンを Red Hat Enterprise Linux 8.1 にロックするタスクが含まれる Playbook を作成します。
$ cat > ~/set_release.yaml <<'EOF' - hosts: overcloud gather_facts: false tasks: - name: set release to 8.1 command: subscription-manager release --set=8.1 become: true EOF
set_release.yaml
Playbook を実行します。$ ansible-playbook -i ~/inventory.yaml -f 25 ~/set_release.yaml
手動でノードを特定のバージョンにロックするには、ノードにログインして subscription-manager release
コマンドを実行します。
$ sudo subscription-manager release --set=8.1