18.7. Image サービスのキャッシュ機能を使用したスケーラビリティーの向上
glance-api キャッシュメカニズムを使用して、ローカルマシンにイメージのコピーを保存し、イメージを自動的に取得してスケーラビリティーを向上させます。Image サービスのキャッシュ機能を使用することで、複数のホスト上で glance-api を実行することができます。つまり、同じイメージをバックエンドストレージから何度も取得する必要はありません。Image サービスのキャッシュ機能は、Image サービスの動作には一切影響を与えません。
Red Hat OpenStack Platform director (tripleo) heat テンプレートを使用して Image サービスのキャッシュ機能を設定するには、以下の手順を実施します。
手順
環境ファイルの
GlanceCacheEnabled
パラメーターの値をtrue
に設定します。これにより、glance-api.conf
Heat テンプレートのflavor
の値が自動的にkeystone+cachemanagement
に設定されます。parameter_defaults: GlanceCacheEnabled: true
-
オーバークラウドを再デプロイする際に、
openstack overcloud deploy
コマンドにその環境ファイルを追加します。 オプション: オーバークラウドを再デプロイする際に、
glance_cache_pruner
を異なる頻度に調節します。5 分間の頻度の例を以下に示します。parameter_defaults: ControllerExtraConfig: glance::cache::pruner::minute: '*/5'
ファイルシステムを使い果たす状況を回避するために、ご自分のニーズに合わせて頻度を調節します。異なる頻度を選択する場合は、以下の要素を考慮に入れます。
- 実際の環境でキャッシュするファイルのサイズ
- 利用可能なファイルシステムの容量
- 環境がイメージをキャッシュする頻度