18.4. イメージのインポート法および共有ステージングエリアの設定
OpenStack Image サービス (glance) のデフォルト設定は、OpenStack のインストール時に使用される Heat テンプレートで定義されます。Image サービスの Heat テンプレートは deployment/glance/glance-api-container-puppet.yaml
です。
相互運用可能なイメージのインポートにより、以下の 2 とおりの方法でイメージをインポートすることができます。
- web-download
- glance-direct
web-download
法では、URL からイメージをインポートします。glance-direct
法では、ローカルボリュームからイメージをインポートします。
18.4.1. glance-settings.yaml
ファイルの作成およびデプロイメント
環境ファイルを使用してインポートパラメーターを設定します。これらのパラメーターは、Heat テンプレートで定義したデフォルト値を上書きします。以下の環境コンテンツは、相互運用可能なイメージのインポート用パラメーターの例です。
parameter_defaults: # Configure NFS backend GlanceBackend: file GlanceNfsEnabled: true GlanceNfsShare: 192.168.122.1:/export/glance # Enable glance-direct import method GlanceEnabledImportMethods: glance-direct,web-download # Configure NFS staging area (required for glance-direct import method) GlanceStagingNfsShare: 192.168.122.1:/export/glance-staging
GlanceBackend
、GlanceNfsEnabled
、および GlanceNfsShare
パラメーターについては、『オーバークラウドの高度なカスタマイズ』の「ストレージの設定」の章に説明があります。
相互運用可能なイメージのインポートに関する 2 つの新たなパラメーターで、インポート法および共有 FNS ステージングエリアを定義します。
- GlanceEnabledImportMethods
- 利用可能なインポート法として web-download (デフォルト) および glance-direct を定義します。この行が必要になるのは、web-download に加えて別の方法を有効にする場合だけです。
- GlanceStagingNfsShare
- glance-direct インポート法で使用する NFS ステージングエリアを設定します。この領域は、高可用性クラスター設定のノード間で共有することができます。GlanceNfsEnabled を true に設定する必要があります。
設定を行うには、以下の手順を実施します。
- 新規ファイルを作成します (例: glance-settings.yaml)。このファイルの内容は、上記の例のようにする必要があります。
openstack overcloud deploy
コマンドを使用して、ファイルをご自分の OpenStack 環境に追加します。$ openstack overcloud deploy --templates -e glance-settings.yaml
環境ファイルの使用に関する詳細については、『オーバークラウドの高度なカスタマイズ』の「オーバークラウド作成時の環境ファイルの追加」セクションを参照してください。