21.9. ファイアウォールおよびインスタンスプロファイル
最も一般的なオペレーティングシステムには、追加のセキュリティー層用のホストベースのファイアウォールが含まれています。インスタンスはできるだけ少ないアプリケーションを実行すべきで (可能な場合、単一目的のインスタンスの観点で)、インスタンス上で実行されているすべてのアプリケーションは、アプリケーションがアクセスする必要のあるシステムリソース、それの実行に必要な権限の最低レベル、および仮想マシンから送受信されると予想されるネットワークトラフィックを決定するために、プロファイリングする必要があります。この予想されるトラフィックは、SSH または RDP などの必要なロギングおよび管理通信と共に、許可されるトラフィックとしてホストベースのファイアウォールに追加する必要があります。その他のトラフィックは、すべてファイアウォール設定で明示的に拒否する必要があります。
Linux インスタンスでは、上記のアプリケーションプロファイルを、audit2allow
などのツールと併用して、ほとんどの Linux ディストリビューションで機密システム情報をさらに保護する SELinux ポリシーを構築することができます。SELinux は、ユーザー、ポリシー、およびセキュリティーコンテキストの組み合わせを使用して、アプリケーションの実行に必要なリソースを区分し、必要のない他のシステムリソースから分離します。
Red Hat OpenStack Platform では、OpenStack サービス用にカスタマイズされるポリシーと共に、デフォルトで SELinux が有効化されます。必要に応じて、これらのポリシーを定期的に確認することを検討してください。