B.7. フェイク PXE ドライバー
このドライバーは、電源管理なしにベアメタルデバイスを使用する方法を提供します。これは、director が登録されたベアメタルデバイスを制御しないので、イントロスペクションとデプロイの特定の時点に手動で電源をコントロールする必要があることを意味します。
重要
このオプションは、テストおよび評価の目的でのみ利用いただけます。Red Hat OpenStack Platform のエンタープライズ環境には推奨しません。
- pm_type
- このオプションを
fake_pxe
に設定します。
補注
- このドライバーは、電源管理を制御しないので、認証情報は使用しません。
/etc/ironic/ironic.conf
ファイルを編集して、enabled_drivers
オプションにfake_pxe
を追加し、このドライバーを有効化します。ファイルを編集した後には、baremetal サービスを再起動します。$ sudo systemctl restart openstack-ironic-api openstack-ironic-conductor
- ノードでイントロスペクションを実行する際には、
openstack baremetal introspection bulk start
コマンドの実行後に手動で電源をオンにします。 - オーバークラウドのデプロイ実行時には、
ironic node-list
コマンドでノードのステータスを確認します。ノードのステータスがdeploying
からdeploy wait-callback
に変わるまで待ってから、手動でノードの電源をオンにします。 - オーバークラウドのプロビジョニングプロセスが完了したら、ノードを再起動します。プロビジョニングが完了したかどうかをチェックするには、
ironic node-list
コマンドでノードのステータスをチェックし、active
に変わるのを待ってから、すべてのオーバークラウドノードを手動で再起動します。