6.8.4. ユーザーへの仮想マシンの割り当て
自分以外のユーザー向けに仮想マシンを作成する場合は、ユーザーが仮想マシンを使用する前に、ユーザーにロールを割り当てる必要があります。権限は既存のユーザーにのみ割り当てることができる点に注意してください。ユーザーアカウントの作成に関する詳細は、『Red Hat Virtualization Administration Guide』 の Users and Roles を参照してください。
ユーザーポータルは、User、PowerUser、および UserVmManager の 3 つのデフォルトロールをサポートしています。ただし、カスタマイズされたロールは、管理ポータルを介して設定できます。デフォルトのロールを以下に説明します。
- User は仮想マシンに接続し、使用できます。このロールは、日常のタスクを実行するデスクトップエンドユーザーに適しています。
- PowerUser は仮想マシンを作成し、仮想リソースを表示できます。このロールは、従業員に仮想リソースを割り当てる必要のある管理者またはマネージャーに適しています。
- UserVmManager は、仮想マシンの編集および削除、ユーザーパーミッションの割り当て、スナップショットの使用、およびテンプレートの使用を行うことができます。仮想環境の設定を変更する必要がある場合に適しています。
仮想マシンを作成すると、UserVmManager 権限が自動的に継承されます。これにより、仮想マシンに変更を加えて、管理するユーザー、または Identity Management (IdM) または RHDS グループに属するユーザーにアクセス許可を割り当てることができます。詳細は、『Administration Guide』 を参照してください。
手順6.9 ユーザーへのパーミッションの割り当て
- 仮想マシン タブ をクリック して、仮想マシンを選択します。
- 詳細ペインの Permissions タブをクリックします。
- Search テキストボックスに名前、ユーザー名、またはその一部を入力し、 をクリックします。一致する候補の一覧が結果リストに表示されます。
- 権限を割り当てるユーザーのチェックボックスを選択します。
- Role to Assign ドロップダウンリストから UserRole を選択します。
この仮想マシンへのアクセスを許可されたユーザーの一覧に、ユーザーの名前とロールが表示されます。
注記
ユーザーに仮想マシン 1 台だけのアクセス許可が割り当てられている場合は、仮想マシンにシングルサインオン (SSO) を設定できます。シングルサインオンを有効にすると、ユーザーがユーザーポータルにログインし、SPICE コンソールなどを介して仮想マシンに接続すると、ユーザーが自動的に仮想マシンにログインし、ユーザー名とパスワードを再入力する必要はありません。シングルサインオンは、仮想マシンごとに有効または無効にできます。仮想マシンのシングルサインオンを有効または無効にする方法は、「仮想マシンのシングルサインオンの設定」を参照してください。