7.11. テンプレートに基づくクローンされた仮想マシンの作成
クローンされた仮想マシンはテンプレートに基づいており、テンプレートの設定を継承します。クローンされた仮想マシンは、作成後はベースとなったテンプレートに依存しません。つまり、他に依存関係が存在しない場合にテンプレートを削除できます。
注記
テンプレートから仮想マシンのクローンを作成する場合、その仮想マシンのベースとなったテンプレートの名前が、その仮想マシンの Edit Virtual Machine ウィンドウの General タブに表示されます。このテンプレートの名前を変更すると、General タブのテンプレート名も更新されます。ただし、Manager からテンプレートを削除すると、そのテンプレートの元の名前が表示されます。
テンプレートから仮想マシンを作成する場合、RAW または QCOW2 のいずれかのディスクの形式を選択できます。Storage Allocation が Thin の場合、ディスクの形式は QCOW2 とマークされ、これを変更できなくなります。Storage Allocation が Clone の場合は、QCOW2 または RAW のいずれかを選択できます。
手順7.18 テンプレートに基づく仮想マシンのクローン作成
- Virtual Machines タブをクリックします。
- 仮想マシンを実行する Cluster を選択します。
- Based on Template ドロップダウンメニューからテンプレートを選択します。
- Name、Description、および任意の Comments を入力します。残りのフィールドでは、テンプレートから継承されるデフォルト値を使用するか、必要に応じて変更できます。
- Resource Allocation タブをクリックします。
- Storage Allocation エリアで Clone ラジオボタンを選択します。
- Format ドロップダウンリストからディスク形式を選択します。この設定は、クローン作成操作の速度と、新規仮想マシンに必要な初期ディスク領域の量に影響します。
- QCOW2 を選択すると、クローン操作がより速くなり、ストレージ容量の使用が最適化されます。ディスク領域は、必要な場合にのみ割り当てられます。これがデフォルトの選択です。
- Raw を選択すると、クローン操作が遅くなり、仮想マシンの読み取りおよび書き込み操作を最適化します。テンプレートで要求されるディスク領域はすべて、クローン作成操作時に割り当てられます。
- Target ドロップダウンメニューを使用して、仮想マシンの仮想ディスクを保存するストレージドメインを選択します。
注記
仮想マシンのクローン作成には時間がかかる場合があります。テンプレートのディスクの新しいコピーを作成する必要があります。この間、仮想マシンのステータスは、最初に Image Locked になり、続いて Down になります。
仮想マシンが作成され、Virtual Machines タブに表示されます。これで、ユーザーを割り当て、クローン作成操作の完了時に使用を開始できるようになりました。