6.12.7. KVM ホストからの仮想マシンのインポート
仮想マシンを KVM から Red Hat Virtualization 環境にインポートします。Red Hat Virtualization は、インポート前に KVM 仮想マシンを正しい形式に変換します。KVM ホストと移行先のデータセンター内の 1 つ以上のホスト (このホストは、以下の手順ではプロキシーホストと呼ばれます) との間で公開鍵認証を有効にする必要があります。
警告
仮想マシンをインポートする前にシャットダウンする必要があります。インポートプロセス中に KVM を介して仮想マシンを起動すると、データが破損する可能性があります。
手順6.27 KVM からの仮想マシンのインポート
- プロキシーホストと KVM ホスト間の公開鍵認証を有効にします。
- プロキシーホストにログインし、
vdsm
ユーザーの SSH キーを生成します。# sudo -u vdsm ssh-keygen
vdsm
ユーザーの公開鍵を KVM ホストにコピーします。# sudo -u vdsm ssh-copy-id root@kvmhost.example.com
- KVM ホストにログインして、プロキシーホストの
known_hosts
ファイルに追加します。# sudo -u vdsm ssh root@kvmhost.example.com
- 管理ポータルにログインします。Virtual Machines タブで Import をクリックし、 ウィンドウを開きます。 Virtual Machine (s)
図6.17 仮想マシンのインポートウィンドウ
- プロキシーホストが含まれる Data Center を選択します。
- Source ドロップダウンリストから KVM (via Libvirt) を選択します。
- KVM ホストの URI を次の形式で入力します。
qemu+ssh://root@kvmhost.example.com/system
- Requires Authentication チェックボックスを選択したままにします。
- Username フィールドに
root
と入力します。 - KVM ホストの root ユーザーの Password を入力します。
- ドロップダウンリストから Proxy Host を選択します。
- Virtual Machines on Source 一覧から仮想マシンを 1 つ以上選択し、矢印を使用してそれらを Virtual Machines to Import 一覧に移動します。
- 重要インポート操作には、同じアーキテクチャーを共有する仮想マシンのみを含めることができます。インポートする仮想マシンのアーキテクチャーが異なる場合、警告が表示され、同じアーキテクチャーを持つ仮想マシンのみが含まれるように選択を変更するようにプロンプトが表示されます。
図6.18 仮想マシンのインポートウィンドウ
- 仮想マシンが存在する Cluster を選択します。
- 仮想マシンの CPU Profile を選択します。
- Collapse Snapshots チェックボックスを選択して、スナップショットの復元ポイントを削除し、テンプレートベースの仮想マシンにテンプレートを追加します。
- Clone チェックボックスを選択して、仮想マシン名と MAC アドレスを変更し、すべてのディスクのクローンを作成し、すべてのスナップショットを削除します。仮想マシンが名前の横に警告記号と共に表示される場合や、VM in System 列にチェックマークがある場合は、仮想マシンのクローンを作成して名前を変更する必要があります。
- インポートする各仮想マシンをクリックし、Disks サブタブをクリックします。Allocation Policy および Storage Domain リストを使用して、仮想マシンが使用するディスクがシンプロビジョニングされるかまたは事前割り当てされるかどうかを選択し、ディスクが保存されるストレージドメインを選択します。どのインポートするディスクが、その仮想マシンのブートディスクとして機能するかを示すアイコンも表示されます。注記ターゲットストレージドメインは、レポートベースのドメインである必要があります。現在の制限により、ブロックベースのドメインを指定すると、操作が失敗します。
- Clone チェックボックスを選択した場合は、General サブタブで仮想マシンの名前を変更します。