21.3. ログのトレース
トレーシングを有効にすると、トレース情報はすべての有効なログハンドラーのログメッセージに含まれます (詳細は ロギングの設定 を参照)。ログイベントをリクエスト実行に関連付ける場合に役立ち、トレーサビリティーとデバッグが向上する可能性があります。同じリクエストから生成されたすべてのログ行は、ログ内で同じ traceId
を持ちます。
ログメッセージには、以下で説明するサンプリングに関連し、スパンがサンプリングされてコレクターに送信されたかを示す sampled
フラグも含まれます。
ログレコードの形式は次のように始まります。
2024-08-05 15:27:07,144 traceId=b636ac4c665ceb901f7fdc3fc7e80154, parentId=d59cea113d0c2549, spanId=d59cea113d0c2549, sampled=true WARN [org.keycloak.events] ...
21.3.1. ログ内のトレース情報を非表示にする
特定のログハンドラーのトレーシング情報を非表示にするには、関連する Red Hat build of Keycloak オプション log-<handler-name>-include-trace
を指定します。ここで、<handler-name>
はログハンドラーの名前になります。たとえば、console
ログのトレース情報を無効にするには、次のようにオフにします。
bin/kc.[sh|bat] start --tracing-enabled=true --features=opentelemetry --log=console --log-console-include-trace=false
特定のログハンドラーのログ形式を明示的にオーバーライドすると、*-include-trace
オプションは効果がなく、トレーシングは含まれません。