7.5. UEFI ベースのクライアント用に TFTP サーバーを設定する


UEFI ベースの AMD64、Intel 64、および 64 ビット ARM システムでは、TFTP サーバーと DHCP サーバーを設定し、PXE サーバー上で TFTP サービスを起動する必要があります。

重要

Red Hat Enterprise Linux 10 UEFI PXE ブートは、デフォルトの grub メニューファイル (grub.cfg) 以外にも、MAC ベースの grub メニューファイルの小文字のファイル形式に対応しています。たとえば、grub2 の MAC アドレスのファイル形式は grub.cfg-01-aa-bb-cc-dd-ee-ff です。

手順

  1. root で、次のパッケージをインストールします。

    # dnf install tftp-server
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  2. ファイアウォールで、tftp service サービスへの着信接続を許可します。

    # firewall-cmd --add-service=tftp
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    このコマンドは、次にサーバーを再起動するまで、一時的にアクセスを有効にします。

  3. オプション: 永続的なアクセスを有効にするには、--permanent オプションを指定して前のコマンドを繰り返します。

    ISO インストールファイルの場所によっては、HTTP などのサービスの着信接続を許可しないといけない場合があります。

  4. DVD ISO イメージから EFI ブートイメージファイルにアクセスします。

    # mount -t iso9660 /path_to_image/name_of_image.iso /mount_point -o loop,ro
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  5. DVD ISO イメージから EFI ブートイメージをコピーします。

    # mkdir /var/lib/tftpboot/redhat
    # cp -r /mount_point/EFI /var/lib/tftpboot/redhat/
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  6. /var/lib/tftpboot/ ディレクトリーに、ブートイメージファイルを保存するサブディレクトリーを作成し、そのディレクトリーにブートイメージファイルをコピーします。この例のディレクトリーは、/var/lib/tftpboot/images/RHEL-10/ です。

    # mkdir -p /var/lib/tftpboot/images/RHEL-10/
    # cp /mount_point/images/pxeboot/{vmlinuz,initrd.img} /var/lib/tftpboot/images/RHEL-10/
    # umount /mount_point
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  7. コピーしたファイルのパーミッションを修正します。

    # chmod -R 755 /var/lib/tftpboot/redhat/
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  8. /var/lib/tftpboot/redhat/EFI/BOOT/grub.cfg の内容を次の例に置き換えます。

    set default="1"
    set timeout=60
    
    function load_video {
      insmod efi_gop
      insmod efi_uga
      insmod video_bochs
      insmod video_cirrus
      insmod all_video
    }
    
    load_video
    set gfxpayload=keep
    
    menuentry 'Install Red Hat Enterprise Linux 10.0' --class fedora --class gnu-linux --class gnu --class os {
        	linuxefi /images/RHEL-10/vmlinuz inst.repo=http://192.168.124.2/redhat/iso quiet
        	initrdefi /images/RHEL-10/initrd.img
    }
    submenu 'Troubleshooting -->' {
        	menuentry 'Install Red Hat Enterprise Linux 10.0 in text mode' --class fedora --class gnu-linux --class gnu --class os {
                	linuxefi /images/RHEL-10/vmlinuz inst.repo=http://192.168.124.2/redhat/iso inst.text quiet
                	initrdefi /images/RHEL-10/initrd.img
        	}
        	menuentry 'Rescue a Red Hat Enterprise Linux system' --class fedora --class gnu-linux --class gnu --class os {
                	linuxefi /images/RHEL-10/vmlinuz inst.stage2=http://192.168.124.2/redhat/iso inst.rescue quiet
                	initrdefi /images/RHEL-10/initrd.img
        	}
    }
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    • このランタイムイメージなしでは、インストールプログラムは起動できません。inst.stage2 起動オプションを使用して、イメージの場所を指定します。または、inst.repo= オプションを使用して、イメージおよびインストールソースを指定することも可能です。
    • inst.repo で使用したインストールソースの場所には、有効な treeinfo ファイルが含まれている必要があります。
    • インストールソースとして RHEL10 インストール DVD を選択すると、.treeinfo ファイルが BaseOS リポジトリーおよび AppStream リポジトリーを指定します。単一の inst.repo オプションを使用することで両方のリポジトリーを読み込むことができます。
  9. tftp.socket サービスを開始して有効にします。

    # systemctl enable --now tftp.socket
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    これにより、PXE ブートサーバーでは、PXE クライアントにサービスを提供する準備が整いました。Red Hat Enterprise Linux をインストールするシステムであるクライアントを起動できます。ブートソースを指定するように求められたら、PXE Boot または Network Boot を選択し、ネットワークインストールを開始します。

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