21.4. キックスタートでのエラー処理セクション


Red Hat Enterprise Linux 7 以降、キックスタートインストールでは、インストールプログラムで致命的なエラーが発生するとカスタムスクリプトが実行されます。シナリオの例としては、欠落しているパッケージのインストールを要求した場合、設定で指定されている場合に RDP の起動に失敗した場合、ストレージデバイスのスキャン中にエラーが発生した場合などが挙げられます。このようなイベントが発生した場合、インストールが中断します。このようなイベントを分析するために、インストールプログラムは、キックスタートファイルで指定されているすべての %onerror スクリプトを時系列順に実行します。トレースバックが発生した場合は、%onerror スクリプトを実行できます。

それぞれの %onerror スクリプトが、%end で終了する必要があります。

inst.cmdline を使用してコマンドラインモードを起動できます。このモードでは、すべてのエラーがデフォルトで致命的として扱われます。

エラー処理のセクションでは、次のオプションを受け入れます。

--erroronfail
スクリプトが失敗するとエラーを表示し、インストールを停止します。エラーメッセージは、失敗の原因がログ記録されている場所を示します。インストールされたシステムは、不安定で起動できない状態になる可能性があります。inst.nokill オプションを使用して、スクリプトをデバッグできます。
--interpreter=

Python などの別のスクリプト言語を指定できます。以下に例を示します。

%onerror --interpreter=/usr/libexec/platform-python
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システムで利用可能なスクリプト言語は、どれでも使用できます。ほとんどの場合は、/usr/bin/sh/usr/bin/bash、および /usr/libexec/platform-python になります。

platform-python インタープリターは Python バージョン 3.6 を使用します。新しいパスおよびバージョン用に、Python スクリプトを以前の RHEL バージョンから変更する必要があります。また、platform-python は、システムツールを対象としています。インストール環境外では python36 パッケージを使用してください。Red Hat Enterprise Linux における Python の詳細は、Introduction の概要 を参照してください。

--log=
スクリプトの出力を、指定したログファイルに記録します。
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