23.4. デバッグのブートオプション
このセクションでは、問題をデバッグするときに使用できるオプションを説明します。
- inst.rescue
-
inst.rescue
オプションを使用して、システムの診断と修正のためのレスキュー環境を実行します。詳細は、Red Hat ナレッジベースソリューション repair a filesystem in rescue mode を参照してください。 - inst.updates=
inst.updates=
オプションを使用して、インストール時に適用するupdates.img
ファイルの場所を指定します。updates.img
ファイルは、いくつかのソースの 1 つから取得できます。Expand 表23.4 updates.img ファイルソース ソース 説明 例 ネットワークからの更新
updates.img
のネットワーク上の場所を指定します。インストールツリーを変更する必要はありません。この方法を使用するには、カーネルコマンドラインを編集してinst.updates
を追加します。inst.updates=http://website.com/path/to/updates.img
.ディスクイメージからの更新
USB キーに
updates.img
を保存します。sda1
デバイス上のimages
ディレクトリーにある更新イメージの場合は、inst.updates=sda1:/images/updates.img
です。UUID で識別されるパーティションのルートディレクトリーにある更新イメージの場合は、inst.updates=UUID=b4234403-dafb-44c1-b878-4d57b40c9843:/updates.img
です。インストールツリーからの更新
CD、ディスク、HTTP、HTTPS、または FTP インストールを使用している場合は、すべてのインストールで
.img
ファイルを検出できるように、インストールツリーにupdates.img
を保存します。このファイル名は、updates.img
にする必要があります。NFS インストールの場合は、ファイルを
images/
ディレクトリーまたはRHupdates/
ディレクトリーに保存します。- inst.syslog=
-
インストールの開始時に、指定されたホスト上の
syslog
プロセスにログメッセージを送信します。inst.syslog=<host>[:port]
は、リモートのsyslog
プロセスが着信接続を受け入れるように設定されている場合にのみ使用できます。 - inst.virtiolog=
-
inst.virtiolog=<name>
オプションは、ログ転送に使用する virtio ポート (/dev/virtio-ports/<name>
にある文字デバイス) を指定するために使用します。デフォルト値は、org.fedoraproject.anaconda.log.0
です。 - rd.live.ram
-
images/install.img
内のステージ 2 イメージを RAM にコピーします。これにより、インストールに必要なメモリーがイメージのサイズに応じて増加することに注意してください。約 1 GiB 以上の RAM が追加で必要になる場合もあります。 - inst.nokill
- 致命的なエラーが発生したとき、またはインストールプロセスの最後に、インストールプログラムが再起動しないようにします。これは、再起動時に失われる可能性のあるインストールログを取得するために使用します。
- inst.noshell
- インストール中に、tmux ウィンドウ 2 を含むターミナルセッション 2 (tty2) のシェルを防止します。
- inst.notmux
- インストール中に tmux を使用しないようにします。この出力は、ターミナル制御文字なしで生成され、非対話用になります。