第5章 仮想マシンでの QEMU ゲストエージェント機能の有効化


RHEL 9 システムでホストされている仮想マシンの特定の機能を使用するには、まず QEMU ゲストエージェント (GA) を使用するように仮想マシンを設定する必要があります。

これらの機能の完全なリストは、QEMU ゲストエージェントを必要とする仮想化機能 を参照してください。

仮想マシン上で QEMU GA を設定するために必要な具体的な手順は、仮想マシンが使用するゲストオペレーティングシステムによって異なります。

5.1. Linux ゲストでの QEMU ゲストエージェントの有効化

RHEL ホストが Linux 仮想マシン上で 特定の操作のサブセット を実行できるようにするには、QEMU ゲストエージェント (GA) を有効にする必要があります。

実行中の仮想マシンとシャットダウンした仮想マシンの両方で、QEMU GA を有効にできます。

手順

  1. QEMU GA の XML 設定ファイル (例: qemuga.xml) を作成します。

    # touch qemuga.xml
  2. ファイルに以下の行を追加します。

    <channel type='unix'>
       <source mode='bind' path='/var/lib/libvirt/qemu/f16x86_64.agent'/>
       <target type='virtio' name='org.qemu.guest_agent.0'/>
    </channel>
  3. XML ファイルを使用して、仮想マシンの設定に QEMU GA を追加します。

    • 仮想マシンが実行中の場合は、次のコマンドを使用します。

      # virsh attach-device <vm-name> qemuga.xml --live --config
    • 仮想マシンがシャットダウンされている場合は、次のコマンドを使用します。

      # virsh attach-device <vm-name> qemuga.xml --config
  4. Linux ゲストオペレーティングシステムで、QEMU GA をインストールします。

    # yum install qemu-guest-agent
  5. ゲストで QEMU GA サービスを起動します。

    # systemctl start qemu-guest-agent

検証

QEMU GA が Linux 仮想マシンで有効化および実行されていることを確認するには、次のいずれかを実行します。

  • ゲストオペレーティングシステムで、systemctl status qemu-guest-agent | grep Loaded コマンドを使用します。出力に enabled が含まれる場合、仮想マシン上で QEMU GA がアクティブになっています。
  • ホストで virsh domfsinfo <vm-name> コマンドを使用します。何らかの出力が表示された場合、指定した仮想マシン上で QEMU GA がアクティブになっています。
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