7.8. nfsexport および nfsserver リソースの設定
このセクションでは、
nfsexport
または nfsserver
リソースの設定時に考慮すべき点および問題点を説明します。
nfsexport
リソースエージェントは、NFSv2 および NFSv3 クライアントで機能します。nfsexport
の使用時には、以下のことを実行する必要があります。
nfs
およびnfslock
がブート時に有効となっていることを確認。- 全クラスターノードで
RPCNFSDARGS="-N 4"
を/etc/sysconfig/nfs
ファイルに追加。 nfslock="1"
をcluster.conf
ファイルのservice
コンポーネントに追加。- サービスを以下のように構成します。
<service nfslock="1" ... > <fs name="myfs" ... > <nfsexport name="exports"> <nfsclient ref="client1" /> <nfsclient ref="client2" /> ... </nfsexport> </fs> <ip address="10.1.1.2" /> ... </service>
nfsserver
リソースエージェントは、NFSv3 および NFSv4 クライアントで機能します。nfsserver
の使用時には、以下のことを実行する必要があります。
nfs
およびnfslock
がブート時に無効となっていることを確認。- サービスで
nfslock="1"
と設定されていないことを確認。 - サービスを以下のように構成します。
<service ... > <fs name="myfs" ... > <nfsserver name="server"> <nfsclient ref="client1" /> <nfsclient ref="client2" /> ... </nfsexport> </fs> <ip address="10.1.1.2" /> ... </service>
NFSv3 および NFSv4 との使用で
nfsserver
リソースエージェントを用いるようにシステムを設定する際は、以下の制限を理解しておく必要があります。
- クラスター 1 つあたり 1 つの
nfsserver
リソースのみを設定すること。さらに必要な場合は、問題となっている 2 つのサービスが決して同一ホスト上でスタートしないようにするために制限されたフェイルオーバードメインを使用する必要があります。 - 2 つ以上のサービスでグローバルに設定された
nfsserver
リソースを参照しないこと。 - 古いスタイルの NFS サービスを同一クラスター内で新しい
nfsserver
と混在させないこと。旧式の NFS サービスは NFS デーモンの稼働を必要としていましたが、nfsserver
はサービス開始時にデーモンが停止している必要があります。 - 複数のファイルシステムを使用する場合は、エクスポートに継承を使用することができません。つまり、複数のファイルシステムでのサービスにおける
nfsclient
リソースの再利用は制限されることになります。しかし、ターゲットおよびパス属性の明示的定義は、nfsclients
の数に制限されずに行うことができます。