1.3. ハードウェアの設定
ハードウェアを設定するには、Red Hat High Availability アドオンを実行するために必要となる他のハードウェアにクラスターノードを接続します。ハードウェアの数量とタイプはクラスターの目的と可用性要件により異なります。通常は、エンタープライズレベルのクラスターは以下のタイプのハードウェアを必要とします (図1.1「Red Hat High Availability アドオンハードウェアの概要」 を参照)。ハードウェア及び他のクラスター設定に関する注意事項は、2章Red Hat High Availability アドオンを設定する前の作業 を参照するか、Red Hat 認定担当者に確認してください。
- クラスターノード — Red Hat Enterprise Linux 6 ソフトウェアを実行可能なコンピューター。RAM 1 GB 以上
- 公共ネットワーク用のネットワークスイッチ — クライアントがクラスターにアクセスするために必要です。
- プライベートネットワーク用のネットワークスイッチ — クラスターノード同士や、ネットワークパワースイッチとファイバーチェンネルスイッチなど、他のクラスターハードウェアとの通信に必要となります。
- フェンスデバイス — フェンスデバイスが必要になります。エンタープライズレベルのクラスターでのフェンシングには、ネットワークパワースイッチが推奨されます。対応するフェンスデバイスについての詳細は、付録A フェンスデバイスパラメーター を参照してください。
- ストレージ — 一部のタイプのストレージがクラスターに必要です。図1.1「Red Hat High Availability アドオンハードウェアの概要」 では共有ストレージが表示されていますが、特定の用途には共有ストレージが不要の場合もあります。
図1.1 Red Hat High Availability アドオンハードウェアの概要