11.5. Samba の設定
この例では、Samba の設定ファイルである
smb.conf
は /etc/samba/smb.conf
にあります。このファイルには、以下のパラメーターが含まれています。
[global] guest ok = yes clustering = yes netbios name = csmb-server [csmb] comment = Clustered Samba public = yes path = /mnt/gfs2/share writeable = yes ea support = yes
この例では、
/mnt/gfs2/share
にある csmb
と呼ばれる共有をエクスポートします。これは、/etc/sysconfig/ctdb
の CTDB 設定ファイル内で CTDB_RECOVERY_LOCK
パラメーターとして指定した /mnt/ctdb/.ctdb.lock
の GFS2 共有ファイルシステムとは異なります。
この例では、初回マウント時に
/mnt/gfs2
内に share
ディレクトリを作成します。clustering = yes
エントリは、Samba に CTDB を使用するよう指示します。netbios name = csmb-server
エントリは、すべてのノードが NetBIOS の共通名を持つように明示的に設定します。ea support
パラメーターは、拡張属性の使用を計画している場合に必要です。
smb.conf
設定ファイルは、全クラスターノードで全く同一でなければなりません。
Samba は
net conf
コマンドを使用したレジストリベースの設定も提供します。これにより、クラスターノード間で設定ファイルを手動でコピーしなくてもクラスターメンバー間で設定が自動的に一致するようにします。 net conf
コマンドの詳細については、net
(8) の man ページを参照してください。