6.6. pscsi ストレージオブジェクトの作成
SCSI エミュレーションがない場合、かつ /proc/scsi/scsi
に lsscsi
で表示される基盤の SCSI デバイスが存在する場合には、SCSI コマンドの直接パススルーをサポートするストレージオブジェクトであれば、どれでもバックストアとして設定できます。たとえば、SAS ハードドライブなどが該当します。このサブシステムでは、SCSI-3 以降に対応しています。
pscsi
は、上級ユーザーのみが使用してください。非対称論理ユニット割り当て (ALUA) や永続予約 (VMware ESX や vSphere で使用される永続予約など) は、通常はデバイスのファームウェアに実装されず、誤作動やクラッシュが発生する原因となることがあります。確信が持てない場合は、実稼働の設定に block
バックストアを使用してください。
前提条件
-
targetcli
をインストールして、実行している。詳細は、targetcli のインストール を参照してください。
手順
backstores/
ディレクトリーからpscsi/
に移動します。/> backstores/pscsi/
/> backstores/pscsi/
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow この例では、
/dev/sr0
を使用して物理 SCSI デバイスである TYPE_ROM デバイスのpscsi
バックストアを作成します。/backstores/pscsi> create name=pscsi_backend dev=/dev/sr0 Created pscsi storage object pscsi_backend using /dev/sr0
/backstores/pscsi> create name=pscsi_backend dev=/dev/sr0 Created pscsi storage object pscsi_backend using /dev/sr0
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検証
作成した
pscsi
ストレージオブジェクトを確認します。/backstores/pscsi> ls
/backstores/pscsi> ls
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