4.5. parted でパーティションのサイズ変更
parted
ユーティリティーを使用して、パーティションを拡張して未使用のディスク領域を利用したり、パーティションを縮小してその容量をさまざまな目的に使用したりできます。
前提条件
- パーティションを縮小する前にデータをバックアップする。
- 2 TiB を超えるパーティションを作成する場合は、GUID Partition Table (GPT) でディスクをフォーマットしている。
- パーティションを縮小する場合は、サイズを変更したパーティションより大きくならないように、最初にファイルシステムを縮小しておく。
XFS は縮小に対応していません。
手順
parted
ユーティリティーを起動します。parted block-device
# parted block-device
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 現在のパーティションテーブルを表示します。
(parted) print
(parted) print
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow パーティションテーブルから、以下を確認します。
- パーティションのマイナー番号。
- 既存のパーティションの位置とサイズ変更後の新しい終了点。
パーティションのサイズを変更する場合は、サイズ変更するパーティションの末尾と次のパーティションの先頭 (最後のパーティションの場合はディスクの末尾) との間に、十分な未割り当て領域があることを確認してください。十分な領域がない場合、parted
はエラーを返します。ただし、パーティションの重複を避けるために、サイズを変更する前に使用可能な領域を確認することが推奨されます。
パーティションのサイズを変更します。
(parted) resizepart 1 2GiB
(parted) resizepart 1 2GiB
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow - 1 を、サイズを変更するパーティションのマイナー番号に置き換えます。
-
2 を、サイズを変更するパーティションの新しい終了点を決定するサイズに置き換えます (ディスクの開始からカウントします)。
512MiB
、20GiB
、1.5TiB
などのサイズ接尾辞を使用できます。デフォルトサイズの単位はメガバイトです。
パーティションテーブルを表示して、サイズ変更したパーティションのサイズが、パーティションテーブルで正しく表示されていることを確認します。
(parted) print
(parted) print
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow parted
シェルを終了します。(parted) quit
(parted) quit
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow カーネルが新しいパーティションを登録していることを確認します。
cat /proc/partitions
# cat /proc/partitions
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow - オプション: パーティションを拡張した場合は、そこにあるファイルシステムも拡張します。